目頭切開と埋没を別日にする場合

Kunoクリニック 梅田院総院長

九野広夫男性

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初めまして。医療法人美来会　Kunoクリニックの九野です。
Youさんのご希望と写真を拝見しました。
先ず、内眼角間距離を合計4㎜も近づけるにはある程度思い切ったデザインが必要ですが、決して「三日月形デザインの切開や切除」はしないで下さい。何故なら、切除分を寄せて縫合してしまうからこそ、モウコヒダ部瘢痕の柔軟な自由度が奪われ、却って瘢痕幅が太くなるか、肥厚化するか、拘縮によって開眼障害が生じる可能性が高いからです。
当院の目頭切開は、通常の紋切型Z形成皮弁術とは異なり、寄せたい内眼角間距離とご本人様の理想の二重ラインに合わせたオーダーメイドのZ形成皮弁デザインを施します。一般的にこの手法は目頭のツッパリやモウコヒダの被さりを解除することができて、開眼度も大きくなります。傷跡を目立たせないように二重ラインに一致させ、残りは裏側に隠して縫合するため、通常ダウンタイムは術後約７日程です。
例えばモウコヒダの形・位置等に左右差がある場合は、左右異なるデザインを施して改善することも可能です。（逆に目と目の距離を寄せずに目頭の形だけを変えたい場合には、その目的に応じたデザインを施さなければなりませんが、それもある程度自在です。）
何れに致しましても、どの程度の形状になるかはYouさんの瞼の状況の診察と正確なシミュレーションが必要です。写真ではシミュレーションができません。そして、実際のYouさんの瞼でシミュレーションした段階で初めて、同時に埋没法（当院では新挙筋法という手法）ができるかどうかも判断可能です。
勿論、目頭切開と埋没法のどちらを先にしてもできなくはないですが、目頭切開を先にした場合の瘢痕が柔らかくなるまでは埋没法のデザインが狂う可能性があり、逆に埋没法を先に行うとモウコヒダのよじれやツッパリのために、幅広の平行型ができないか埋没法のクセ付けが取れてしまう公算が高いため、同時手術の方が望ましいこともございます。
担当医が三日月形や通り一遍のZ形成デザイン以外の選択肢を提示してくれなかった場合には、一度思い留まって下さい。当院HPから類似症例を見つけるときっと参考になると思います。
当院には大阪梅田本院と東京麻布の分院もございますのでどうぞお気軽に当院にご相談下さいね。