湘南美容クリニック 大阪心斎橋院

埋没手術を5年前にしたが、幅を少し広げたいと思っていた。また、目尻側の奥行の長さも出したいと考え、目尻切開とたれ目形成の複合手術も一緒にすることも検討していた。

このクリニックを選んだ理由

以前、鼻の手術で利用した際に、対応が良く、仕上がりも気に入っていたのでまた利用したいと思っていたから。

カウンセリング・施術前の説明を受けた感想

正直、初回のカウンセリングは繁忙期で時間の余裕が無いからなのか説明の不十分さを感じた。ゆえに2回目をお願いし、2回目の時に施術内容を決定した。初回時は、デザインの希望を話す前に二重切開と眼瞼下垂を提案され、ゆっくり話せる雰囲気が無く、こちらから少し質問がしにくい状況のように感じた。2回目は時間をある程度しっかり取ってくれたようで、不安な点をいくつか聞くことができた。最終的には、埋没の方で行うことにした。

施術の内容・痛み・かかった時間

埋没二重と合わせて、目尻切開とたれ目形成の複合手術も行った。二重は幅を確認するために局所麻酔だったようだが、後に切開をする際には麻酔で眠っている状態になったので、痛みを感じたのは初めの目の麻酔注射のみだった。手術自体にかかった時間は3時間ぐらいだったように思う。

来院から施術後までの様子

15時から予約を取っていたが、麻酔をする関係上、その6時間前以降は食事ができなかった。少し早めに到着したが、予約時間から手術の始まりまで1時間30分ほど待ったと思う。
いざ始まるとなり、医師が二重の幅を確認する際、何ミリでとめるか直前まで悩んだが複数回シミュレーションしてもらうことができた。左目の方が右目より2ミリ狭くした方が、目の形を考慮するとかえって自然のように感じ、それを伝えたが「目の形が多少違えど実際にとめる幅はそろえた方が良い」とのことで両目とも10ミリですることに決め、手術が始まった。
頭がぼーっとするような空気を吸い、ある程度ふわふわ感が回っていると判断されたときに目に局所麻酔の注射が打たれた。痛くて声を出していたので、麻酔を多めに打ってもらったためなのか、途中で幅の確認をする際、特に右目があまり開かなかった。確認の時、麻酔がよくきいていたために、声をかけられてうなずいたことしか覚えていない。その後は完全に麻酔で眠った状態で目尻の切開が行われた。
起きたら目尻側にテープでとめられた状態で、手術は終わっていた。薬の説明をしてもらい、少し休憩して、クリニックを出た。スタッフさんに頼んでタクシーをつかまえてもらって帰宅した。

現時点までの経過

結論、クイックコスメティークダブルは質の高い手術ではあるが、目尻切開とたれ目形成の複合手術はあまりにリスクが高いので、後者はやらない方がよかったと思っている。2週間経った今の状況は「結膜下出血」という症状のために、左の白目における大部分がまだ赤いままで、全然完成していなくてショックというのが率直な気持ちだ。加えて、常にかゆい。
クイックコスメティークダブル自体による腫れは少なく、傷跡も見えないのでクイックコスメティーク単体なら安全性は高いと思う。しかし、目尻の手術は異なり、グロい状態が長く続くということを前もってもっと知るべきだったと感じている。結膜下出血については、手術前に紙面に一言「出る可能性があるが徐々に消える」と案内があり、医師からの直接的な警告は無かった。眼球という化粧でも隠せない部位に「いつ消えるのだろう」と不安になるような症状があって、2週間の経過を見る分にはまだまだかかるように思うと辛い。
一方、クイックコスメティークでできた二重の「幅」に関しては完成に近づいていると感じる。しかし、左右の幅の見え方に差異があるのは多少気になっていて、今後の経過を見ていきたいと考える。

その他、クリニックへのメッセージなど

術後数日で医師に会った際、結膜下出血の不安を伝えると１～２週間で消えていくと言われたが、２週間経った今もはっきり残っていて「時間ぐすりだから待っていて、もう少しかかる」と言われているこの状況は苦しい。高いリスクがあるのなら紙面に書くだけでなく直接的な説明がしっかり行われる方が良いと思った。実際、自らネットで事前に調べていたものの、手術を検討している側としては前向きな情報ばかりを集めてしまうので、高いリスクはあえて教えてもらわなければわからないことが多い。整形は自己責任の部分もあるとはいえ、危険をちゃんと伝えてくれるクリニックの方が長期的に信頼できると思う。今はまだグロい状態が続いているため明るいメッセージが書けない。

施術後どのような経過を辿りましたか？

クイックコスメティークダブルと合わせて目尻切開とたれ目形成の複合手術も行い、下記のような経過を辿った。
結論、想定を遥かに上回るダウンタイムの期間、そして再手術があったことで精神的に非常に辛かった。
●術直後～２週間目：
結膜下出血により左目の白目が半分ほど鮮血の色をしていた。右目白目にも赤い点が出ていた。白目部位なので化粧で隠すこともできず、人と対面するとびっくりされるような眼球状態だった。二重幅の左右差も感じた。
●２週間目～1ヶ月目：
結膜下出血が徐々に小さくなっていったがいつ消えるのかわからず恐怖で医院に問合せした。時間ぐすりとのみ言われた。1ヶ月が経つころにやっと消え、幅の腫れも完成に近づいてきたからこそ「やはり左右差がひどいのでは」と感じ、1ヶ月後検診の際に「左は平行型、右は末広型になっていて明らかに変だ」と伝えたところ「右は上手く糸がかかっていなかったようだ。再手術で治せる」と言われた。再手術まで期間をあける必要があった。
●1ヶ月目～2か月目：
結膜下出血は消えたが充血がしやすい状態は続き、原因の一つが切開で生じた逆さまつげだった。切った部位はまつげが無くなると言われていたが、眼球に刺さる形で両目に2本ずつ程度残った。医院で一度ピンセットで抜いてもらったがまた生えてきて、眼球を動かすと違和感があった。二重幅の差も化粧でごまかせないほどだった。
●2ヶ月目～３ヶ月目：
2か月半目の時に右目二重幅の再手術をすることになっており、同時に逆さまつげも治るようレーザーで焼いてもらうことになっていたので、左右差も充血もそれまで辛抱しなければと耐えた。再手術の日、終わった後、次は目頭側の皮膚に内出血が出た。皮膚側なので化粧で隠せたが1週間かかって徐々に消えていった。逆さまつげも焼いて消えたが、その処置の影響で目尻側は3日間ほど粘膜が少しブヨブヨした。肝心の左右差だが、確かに改善はされ、どちらも並行型になったとは思う。しかし1週間は再手術をした右目のみ腫れていたので左右差はしばらく目立った。
●３ヶ月目～現在：
再手術の腫れもおさまり、本当にやっとのことで、ある程度左右対称の平行二重になった。正直、目尻切開とたれ目形成については目の大きさの変化をほとんど感じず、ただただ結膜下出血と充血のせいで精神的にまいったという感じだ。ドライアイは依然として辛い。

アフターケアの内容とその感想

上記経過でも書いたが、アフターケアの問合せをあれほどせざるを得なかった諸々の症状が発生してしまったこと自体、極めて想定外であった。
●白目が真っ赤になる結膜下出血に関して、事前の口頭説明など皆無で、発症後も時間ぐすりとしか言われなかった。出血がひくのを待つ他に処置が無いのは事実だったと思うが、それほどリスクの高い手術に対して十分に説明の時間が設けられていなかったのは残念である。美容整形は症状をある程度自ら調べて覚悟をして行くものだと心得ていたつもりだが、世間的に夏休みがちょうど始まる時期だったからか極めて繁忙期であったために、そもそも事前のカウンセリングから雑な印象を受けていた。
●二重の幅についても左右差があれほど目立ったこと自体不満であるが、それに対して「治せるからね」とのみ言われてもすぐ納得できる訳ではない。医師の失敗に対して補填的に提供されるのが再手術のみで、経済的賠償が生じないのは残念である。プロに対してその技量への対価を支払うのが美容整形だが、あくまで「期待」の対価であるということを認識しておくべきなのが整形なのだと痛感した。

満足度、良かった点など

クイックコスメティークダブルは1回目の手術で左右差こそ出たものの、恐らくダウンタイムの短さや目を瞑った際の傷跡の無さなど、評価できる面もあるので、再手術さえなければ満足できるものになったのだろうとは思う。一方で、目尻切開とたれ目形成はやめた方がいい。視覚的に恐ろしい状態のダウンタイムが長く続いた上に、後遺症（ドライアイの悪化や目尻の痒み、等）も残っているにもかかわらず、変化が極めて乏しいからである。もともとなかった逆さまつげが切開で生じてしまって、それがずっと目に刺さっていたのも辛かった。目尻切開はハイリスク・ローリターン（トラブルが多すぎるのに良い結果が伴わない）手術である。

その他、クリニックへのメッセージなど

盆前後などの繁忙期は、もう少し人数を制限してでも一人一人に丁寧なカウンセリング・施術対応を行うようにすることが大事だと思う。その方が患者のリスク知識も高まって施術前後の不安軽減に繋がり、医師に関しても稀に発生する失敗をより減らすことができて、医院全体の満足度向上になると考える。今回、スタッフ個々人の対応について悪いとは思わなかったが、医院の運営の仕方、及び期待の医療技術に至らなかったという点で、もう整形でこの医院を利用することは無いだろうと思った。