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鼻先を高くする整形手術の特徴とは?詳しい手術方法と選び方を解説します!

鼻の整形 (隆鼻術)

解説 口コミ広場編集部
監修 青井則之 医師

公開日:2019/08/21


鼻先を高くする手術はいくつかありますが、現在大手のクリニックで主に行われているのは、「切る方法」と「切らない方法」の2つです。ひとつは軟骨移植手術というもので、顔にメスを入れて半永久的に効果を持続させる方法。そしてもうひとつは医療用の糸を使って鼻先の形や高さを変える、いわゆるプチ整形と呼ばれる方法です。

その2つは手術方法やメリット、そしてリスクなどが全く違うものなので、自分にはどちらが合っているのか良く検討する事が重要です。この記事では、手術をする前に知っておくべき事を詳しく解説していきます。手術を検討している人は、ぜひ参考にして下さいね。

監修 青井則之

宮益坂クリニック 院長

1999年 岡山大学医学部卒
    岡山大学医学部附属病院
    社会保険広島市民病院 初期研修医
2001年 国立四国がんセンター レジデント
2002年 東京大学形成外科・美容外科
    東名厚木病院 形成外科
2003年 都立大塚病院 形成外科
2004年 湯河原厚生年金病院 形成外科
2005年 国保旭中央病院 形成外科
2006年 東京大学 形成外科・美容外科 助手
2007年 東京大学 形成外科・美容外科 助教
2012年 東京大学大学院博士課程医学系研究科 修了
2015年 帝京大学形成・口腔顎顔面外科 講師
2018年 宮益坂クリニック開院

1. 軟骨移植手術

それでは初めに、「切る方法」で鼻先を高くする軟骨移植手術について解説していきます。一度手術すれば半永久的に効果が持続しますが、切らない方法よりも当然リスクは大きくなるので、メリット・デメリットやダウンタイムなども良く知ってから検討したい手術方法です。


軟骨移植手術の特徴

軟骨移植手術とは、主に「耳介(じかい)軟骨」と呼ばれる耳の中の軟骨を切り取って、鼻先に移植する方法です。軟骨を移植するというと怖いイメージがあるかもしれませんが、鼻先を高くする手術の中ではかなりポピュラーな方法になります。


鼻先だけをツンと高くしたい人にももちろん適用されますが、プロテーゼなどで鼻全体を高くしたあとに、鼻先の形や向きを整えるためにも行われます。


軟骨移植手術では切開の跡が目立ちにくい耳介軟骨を使用する方法が主流ですが、場合によっては鼻の中の軟骨(鼻中隔軟骨)や、耳の穴の前側の軟骨(耳珠の軟骨)、乳房の下の軟骨(肋軟骨)を使う事もあります。どこから軟骨を取るのかは、希望の鼻先にするためにどれくらいの軟骨が必要か、過去の手術歴や、傷跡を気にするかどうかにもよるので、事前に医師と打ち合わせましょう。


そして軟骨移植手術は自分の体の中にある軟骨を使用するため、異物を挿入するのに比べてアレルギー反応がなく、感染などのリスクが少ない事が特徴です。また、鼻先の微妙なラインを調整できるため、「少し下向きにしたい」「ツンと上向きのとした形にしたい」など理想の形を実現しやすい方法でもあります。


軟骨移植手術はこんな人におすすめ

・プチ整形ではなく半永久的な効果が欲しい

・自分のこだわりの形にしたい

・自然な仕上がりにしたい

・顔に異物を入れたくない


軟骨移植手術は、なんといっても一度手術をしてしまえば半永久的に効果が持続するのが大きな特徴です。「マメにメンテナンスをしたくない」「一度で済ませたい」という人に向いているでしょう。


また、軟骨はプロテーゼに比べて仕上がりが自然で、しかも移植した部分を触っても整形した事がほとんど分かりません。

「確実な効果が欲しいけど、顔に異物を入れるのが怖い」という人でも、自分の体から取った軟骨なら安心して使えるというメリットもあります。


軟骨移植手術の手術方法

耳介軟骨を使用する場合の軟骨移植手術の手順と、詳しい手術方法は以下の通りになります。


1. 局所麻酔の後、鼻は出血しやすいので局所麻酔に含まれる血管収縮薬がしっかり効くまで待ちます。

2. 麻酔がきいたら耳の後ろを2〜3cm切開し、軟骨を切り取ります。

3. 鼻の穴の中を数㎜メスで切開し、少しずつ広げて組織を剥離します。

4. 移植する軟骨をデザインに合わせて細工し、しっかりと固定します。

5. 問題が無ければ傷口を縫合し、最後にテーピングを行い終了です。

 *希望される鼻尖の高さや向きによっては土台となっている鼻柱部分の左右の軟膏(大鼻翼軟骨の内側脚)の間に耳介軟骨を移植して補強したり、鼻中隔延長術を併用して大鼻翼軟骨内側脚が下に沈まないように固定する必要があります。

軟骨移植手術の手術時間は約60-90分です。無事終了すれば当日に帰宅できますが、テーピングは3〜5日は外せません。周囲に知られたくない場合は、マスクなどで隠しましょう。

鼻の穴の中の縫合は溶ける糸で行うので抜糸はありませんが、耳の後ろは1週間前後で抜糸をします。その後の通院は医師の指示を受けて下さい。


軟骨移植手術のダウンタイムや痛み

鼻や耳を切開するというと痛みが心配だと思いますが、手術中は局所麻酔を使用するためほとんど痛みは感じません。もし心配な場合は、眠ってしまう麻酔(静脈麻酔)を使用しているクリニックもあるので、相談してみましょう。麻酔が切れた後は鈍い痛みを感じますが、処方された鎮痛剤を飲めばほとんどの人は我慢できる程度です。


そして、気になるダウンタイムですが、手術後1週間は腫れや赤みが目立ちます。順調に回復すれば、2週間程度で徐々に腫れが収まってきて、メイクで隠せるようになります。その後は鼻の穴の中に傷跡が残りますが、通常表からは見えません。

ただし、完全に腫れや赤みが引くのに2-3ヶ月近くかかる人もいます。メスを入れる手術だけに、場合によってはかなりダウンタイムが長引く可能性がある事も知った上で手術に望みましょう。


軟骨移植手術のリスク

軟骨移植手術は効果が大きく確実な反面、欠点もあります。プチ整形と違い、気に入らなかった場合も時間が経てばもとに戻るわけでは無いですし、再手術は軟骨が組織に癒着しているので修正が難しくなる場合もあります。

また、十分な量の軟骨が取れなければ希望どおりの高さが出ない事もありますし、反対に軟骨を移植しすぎて不自然な仕上がりになってしまう事もあります。鼻先はほんの数㎜で全く違った印象になるので、事前に医師と良くシミュレーションをしておく事が重要です。


どの手術にも言える事ですが、仕上がりやダウンタイムなどは医師の腕に左右される部分がとても大きくなります。特に切開が必要な手術では、後で後悔しないように医師の経歴やカウンセリングの対応などをよく見て、納得できる医師に手術を任せるようにしましょう。


2. 医療用の糸を使った鼻尖形成術

次に、「切らない方法」で鼻先を高くする糸を使った鼻尖形成術についてご説明します。顔にメスを入れずに手軽に鼻先を高く出来て、ダウンタイムも短くすみます。ただし、効果は一時的なものになるので、試しに鼻先を高くしてみたい人や、写真撮影やイベントのために一時的に鼻先を高くしたい人向きの施術となります。


糸を使った隆鼻術の特徴

糸を使った隆鼻術とは、左右の大鼻翼軟骨の内側脚の間に溶ける医療用の糸を数本挿入する事で鼻先の高さを出す方法で、いわゆるプチ整形のカテゴリーに分類されます。大鼻翼軟骨の内側脚とは、左右の鼻の穴のあいだの鼻柱にある軟骨の事で、この部分の強度が足りないと、鼻を支えられずに鼻先が低くなる傾向にあります。欧米人と比較すると、日本人の鼻中隔や大鼻翼軟骨の強度は比較的弱く、それが原因の一つとなり鼻が低い人が多いと言われています。


隆鼻術に使用する糸はある程度の太さのある糸でトゲがついていて、つっかえ棒のような役割として働きます。

具体的には、少し鼻先をつまんだ状態で、ところどころに「かえし」の役割をする棘がついた糸を挿入する事で、糸が鼻の組織の中で固定され、鼻先を皮膚の裏から糸が押し上げることによって、鼻を軽くつまんだ状態が維持されます。


糸は、標準的には2〜3ヶ月程で徐々に吸収されていき、半年でもとに戻ります。ただし、糸の吸収に個人差があることから、持続期間は半年足らずの人もいれば、1年以上の人もいます。


糸を使った隆鼻術はこんな人におすすめ

・顔にメスを入れたくない

・もとに戻らない手術は怖い

・周りにバレずに鼻を高くしたい

・痛みやリスクを最小限に抑えたい


糸を使った隆鼻術の一番のメリットは、やはり顔にメスを入れずに手軽に鼻先をかえられる事、そして万が一仕上がりが気に入らなくても徐々に戻っていく事です。軟骨移植手術などの切開が必要な手術をしたいけれど、一度鼻先が高くなった自分の顔で一定期間過ごしてシュミレーションしてみたい、という人にも非常にメリットがあります。


そして、ダウンタイムが短く傷跡が残る心配も無いので、絶対に周囲にバレたくないという人にもおすすめの方法です。


糸を使った隆鼻術の手術方法

糸を使った隆鼻術の手順や詳しい方法は以下のとおりです。


1. 医師と最終的なデザインの確認を行った後、局所麻酔の注射をします。

2. 麻酔がきいたら、鼻をつまんで引き上げながら針の付いた糸を左右の大鼻翼軟骨の間に挿入します。

3. 糸だけを鼻の中に残し、針を抜きます。

4. 鼻先を高くするために鼻筋も整える必要がある場合は、鼻先から鼻筋に向かって同じように糸を挿入して針を抜きます。

5. 指で少し形を整えて終了です。


手術時間は15分〜20分です。もちろん、終了後はすぐに帰宅できます。使用する糸の本数は多いほど強度が増しますが、まずは8本が一般的です。さらに強度が欲しい人は12本使用する事もあります。また、糸をまっすぐ通すか、それともクロスさせて通すかなど細かな方法はクリニックによって違いがあります。


糸を使った隆鼻術のダウンタイムや痛み

針を刺すだけなので、比較的痛みに弱い人でも安心して受ける事が出来ます。手術中は局所麻酔をするので痛みを感じませんし、手術後も鈍痛を感じる程度ですので、処方された痛み止めを飲んでおけば問題無いでしょう。


気になるダウンタイムですが、メスを入れていないとはいえ針を刺しているので少しのあいだ針穴の跡は残ります。2〜3日は赤みが出るので、マスクなどで隠す必要があるかもしれません。その後はメイクで十分カバーできる程度になり、5〜7日程度で赤みも消えます。


切開が必要な方法と違い、2〜3日の休みが取れれば周囲の目をほとんど気にする必要が無い事から、仕事が忙しい女性でも連休前などに受ける事が出来ます。


糸を使った隆鼻術のリスクとは?

糸を使った隆鼻術はリスクが少なく、短時間で手軽に受けられる方法です。その反面欠点としては時間とともにもとに戻ること鼻の皮膚の柔らかさには個人差があり、皮膚の伸び具合によっては期待したよりも効果が得られない可能性があること、そのため手術のように何㎜高くするといった細かいシュミレーションがしにくいこと糸が比較的太いため、鼻への挿入時に軟骨を傷つけてしまう可能性があることなどが挙げられます。、

そのため、「思いどおりの仕上がりにならなかった」、「目に見える効果が無かった」という人もいます。リスクが少ない一方で、結果は確実では無い事を覚えておきましょう。


糸を使って鼻先の軟骨を結ぶプチ整形術も

糸を使った鼻先の整形としては、前項で紹介したものの他に、鼻先にある軟骨(大鼻翼軟骨)を糸で結んで中央で固定するという方法もあります。

大鼻翼軟骨は鼻柱から小鼻(鼻翼)にかけて左右に二つ存在していて鼻先の形を作っていますが、この軟骨が離れていたり、つぶれた形になっていたりすると鼻の穴が横に広がり、鼻が低い状態やだんご鼻の状態になります。


そこで、この左右に二つある鼻先の軟骨を糸で結び中央に寄せる事で、左右の距離を縮め、同時に鼻先の高さを出すという方法が、糸による鼻尖縮小術です。

この方法は主に鼻先の高さを出すというよりも、だんご鼻の修正として行われますが、大鼻翼軟骨の鼻の先の部分を中央に寄せることで上方に引き上がるため、鼻の高さを出す事も出来ます。

ただし、単純に鼻先の軟骨を結ぶだけでは鼻先の脂肪などの影響から鼻先が丸く出っ張ってしまう場合もあるため、脂肪の除去や、場合によっては耳介軟骨を移植して形を調整するなどの処置が必要となります。


糸で結ぶだけの方法のため、鼻のプチ整形として紹介される事もよくありますが鼻全体のバランスを考えて施術を行う事が重要ですので、信頼できる医師と相談して、目標とする形を共有しながら治療内容を決めるようにしましょう。

まとめ

鼻先を高くする整形方法についてお話ししました。確実に効果があり半永久的に持続するけれど、リスクやダウンタイムもそれなりにある「軟骨移植手術」そしてメスを入れずに気軽に出来るけれど、徐々に効果が無くなっていく「糸を使った隆鼻術」。どちらもそれぞれメリットとデメリットがあるので、自分に合った方法を選ぶようにして下さい。

鼻は顔の中でも中央に位置するため、少し形が変わるだけで顔のイメージに大きな影響を与えます。

どのような治療法を選択するにせよ、実際にカウンセリングを受けて、信頼できる医師を見つけて、最終的な理想像をしっかり相談しながら、良く検討して決める事が大切です。


  ドクターインタビュー


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