ヒアルロン酸注入はたるみますか？

KUNOクリニック　 麻布院　クリニックナインフィールズ総院長

九野広夫男性

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他院修正専門Clinic Nine Fieldsの九野です。先ず、Kさんの「ほうれい線が更に深くなった」現象は、前回のkさんの投稿内容から考えると咬筋ボトックスの効果がかなり効いた結果の副作用でしょうね。これはボトックスが無効だったり不十分だった場合と比べれば歓迎すべき主作用ではありますね。

しかしその反面、エラ周辺の顔面輪郭において骨格に次ぐ土台である咬筋のボリュームが減少すると、その上層の皮膚と皮下組織が下方に雪崩てタルミになり、その結果としてほうれい線が深くなる副作用も起こり得ます。そもそも担当医がボトックス注射前に説明をしておくべき問題点です。

そしてそれがメカニズム（因果関係の原因）であるため、解決法は頬～頬下部にかけてのタルミを改善させることが本来の正攻法です。ただ、ｋさんがまだ20代なので（診察をしてみなければほうれい線の程度や笑顔時の深さなどが判別できませんが）、ヒアルロン酸で一時的に充填するという選択肢もあるのですが、注入のされ方によっては上手くいかないことも想定されます。

ほうれい線は表情筋によって溝の深さが変わる側面がある一方で、溝そのものの皮膚伸展が悪い（それほど膨らまない）場合や、表情によっては捌けて減りやすく、稀ですが鼻唇溝根部の深層（動脈）に注入されて鼻翼周辺の一部に皮膚壊死が生じたという報告もございます。浅すぎると不自然な蚯蚓腫れやタルミ・シワができ、やがてヒアルロン酸でもカバーできなくなってくると思います。

一方で、咬筋へのボトックスを4-6ヶ月毎に反復して3-4回注射し続けると、ボトックスを継続注入しなくても（恒久的に）エラが細くなってしまった症例が当院にございます。その場合には尚更慢性のタルミ対策としてヒアルロン酸以外の方法を検討することも一考です。ご参考までに下記のページを御参照下さい。

「笑顔時のほうれい線を浅くしたい方への４D脂肪吸引」編
https://clinic-nine-fields.com/column/face-liposuction01/

九野広夫先生のヒアルロン酸注入（シワ・たるみ治療）の症例 （アフター）

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