{{ message }}

{{ message }}

既にメンバー登録済みの方


まだメンバー登録されてない方はこちらから登録!

  スペシャルインタビュー

対話を重ねて悩みに寄り添う“相談したくなる”医師

スペシャル
インタビュー

対話を重ねて悩みに寄り添う“相談したくなる”医師

大学で建築を学んだ後、医学部に再入学したという変わり種の経歴を持つ田中真輔医師。
大学病院、総合病院でさまざまな科を経験し、美容クリニックを経て2013年に城本クリニック新宿院の院長に就任。日々クリニックで患者さまと向き合いながら、美容医療の発展のために学会活動も精力的に行う。インタビュー中に繰り返される「大切なのは患者さまと話をすること」との言葉に、「真面目な先生」との評判は本当だったと実感させられた。

高くなった要望や完成度に応えるため
患者さまと「話をすること」をなにより大切に。

患者さまの美容医療に対する意識をどう感じていますか?
また、それに応えるために大切にしていることを教えてください。

要求度や完成度を高く求められる方が多くなりましたね。それは、情報が多いというのがあるのでしょう。皆さんウェブサイトをたくさん見ていて、「この施術でこうなりたい」という明確な要求ができ上がっています。ただ、「それではそうなりませんよ」ということが多いのも事実です。それだけに、患者さまとよく話をすることが大切だと思っています。
加えて、要望に応えていくには、こちらが引き出しをたくさん持っていなければなりませんね。引き出しが多いほど細かい話ができ、さまざまな方法が提案できるわけですから。例えば、リフトアップでは、多くの方が両手を顔に添えてクッと上げ、「注入でこうなりたい」と言います。それは注入法では難しく、違う方法を提案する場面なのですが、「やりますよ」と言う医師がいたとしたら、それしかできないからでしょう。それでは患者さまの要望には応えられません。
また、希望と違う施術を提案する場合、内容が異なるわけですから、事細かにゴール地点やリスクを説明しなければなりません。ですから、やはりお話することが一番大切ですね。


話をする際のコツのようなものはあるのでしょうか?

実際に口にすることと本当の気持ちは違うことが多いので、真意を探ることが重要ですね。
経験の量に関わらず、患者さまと悩みを共有できるかどうかが一番の難しさだと思います。悩みが共有できれば「なるほど、ここはこうしよう」というプランニングができますが、なんとなく表面を包んだ感じで進んでいくと、結果が出た時に大きなトラブルに繋がりかねない。
ですから、できるだけ“腹を割って”話をしたいと思っています。患者さまも希望をハッキリ言っていただいた方がいいですね。僕の場合、可能なことは可能、難しいことは難しいと言いますし、そこでしっかり話をしておかないと、求める結果には辿り着きません。


鼻の手術には自信あり。
新素材の導入でさらに美しい鼻の形成を目指す。

先生が得意とされている治療を教えてください。

得意というか、好きなのは鼻の手術ですね。
鼻はこだわりが強くあらわれるので難しい部位ですが、それだけにやりがいがあります。これまでに数多くの手術を手掛けてきましたが、概ねご満足いただけていると思っています。
鼻の手術では「変化があまり得られなかった」という声をよく聞きますが、それは皮膚の厚さの調整ができていないためです。
僕はよく夏布団と冬布団で例えますが、夏布団だったら寝ている人の形がよく分かりますが、冬布団では分かりづらい。 アジア人はもともと皮膚が厚いので、そのままでは理想的なフレームをどんなに作っても美しい形を出すことはできません。
ですから、皮膚の厚さをコントロールすることが第一、次いでフレームをきちんと形成することが重要です。


これから注目していきたい治療はありますか?

今注目を集めている再生医療的なものですね。僕はもともと学位のテーマが再生医療だったので、美容医療にも取り入れていきたいと思っています。幹細胞を使った豊胸術もそのひとつです。特別な機器を使わなくても同じ結果が出せるよう臨床を進めていて、今年9月の学会で発表する予定です。発表すると真似されてしまいますが(苦笑)、美容医療の進歩のためには仕方ありませんね。 ほかにも、鼻中隔延長に使うPDSシートというものにようやく辿り着きました。ニューヨークで開かれた鼻に関する学会で紹介されていたのですが非常に効果があります。日本には正規輸入されていなかったので、ずっと探し続けて約1年かかりました。
これがあると鼻を前に出す「プロテクション」が無理なくできるようになります。こちらもフォローアップで経過見ていき、学会に出していきたいと思っています。
他にも、新しい治療を積極的に取り入れて引出しを増やし、患者さまのご要望に応えていきたですね。だだ、その際にリスクが上がるようなことがあってはならないと考えています。


簡単な手術などない。
一切手を抜くことなく、常に緊張感を持って患者さまと向き合う。

「とても真面目な先生」という評判をうかがっていますが、ご自身はどう思われますか?

そうですね…仕事に関しては常に「手を抜けない」と思っているので、患者さまには真摯に向き合っているつもりです。
僕たちの仕事は「結果が全て」ですが、さんざん話し合って「もう結論は出ているでしょう」と僕が思ったとしても、患者さまの気持ちがそこに辿り着かなければ手術はできませんし、結果に行き着くこともありません。
それだけに、どんな小さい手術でも、患者さまの気持ちを探りながら進めていくので、「簡単な手術」と思ったことはないですね。手術をして、「本当に良かったです」と言っていただいて、2、3ヵ月後くらいに最終的な結果が出た時、患者さまの満足の表情を見て、ようやくホッとする。真面目かどうかは分かりませんが、それくらい緊張感を持ってのぞんでいます。


気が休まることがなさそうですが…
そのような中、息抜きはどうされているのですか?

クリニックから一歩出たら、できるだけ気持ちを切り替えるようにしています。息抜きというか、今は子供と遊ぶのが面白いかな。1歳半くらいなので、僕がお風呂に入れたり、おむつを替えたりしています。
いわゆる“イクメン”ですね(笑)。毎日大変ですが、それで癒されます。


最後に、読者にメッセージをお願いします。

どのような施術でも、基本的にドクターと直接話をされることをおすすめします。「口コミ広場」を見て気になる先生がいらしたら、実際にクリニックに行って話を聞いてほしいですね。ネットにはいろいろな書き込みがあると思いますが、あくまで参考です。
口コミもきっかけを作ってくださっているものとしては非常に役立ちますが、「実際どうなのか?」は、やはり医師と話をしないとわかりません。人と人ですから相性もあります。話しをしてみて「この先生だったらいいな」とか「この先生ちょっと苦手だな」ということもあるでしょう。
ですから、興味を持たれたら、ぜひクリニックに来ていただいてカウンセリングを受けてほしいですね。

編集後記

「あまりカリカリしないかな。大きな声を出して怒るっていうのは、命に関わること以外はまずしないですね。それをやっちゃうとチームが乱れますから」と、思いやりを感じさせるお言葉。それはインタビューに訪れた我々に対しても同じで、終始にこやか&気さくに対応してくださいました。患者さまとも「話をする」ことを大切にされていますが、優しくじっくり話を聞いてくださる姿が容易にイメージできます。お子様の話をされる時は、より一層顔がほころんでいたのが印象的でした。

ドクター紹介

新宿院 院長

田中真輔

美容外科・美容医療をお受けになる場合は、まず、クリニックに足をお運び頂き、カウンセリングをお受けになることです。
ドクターとよくお話され、人柄に触れ、そして御納得いくまでカウンセリングをお受け下さい。

所属学会・資格

医学博士
日本形成外科学会認定医
日本美容外科学会専門医
麻酔科標榜医 学位取得
ボトックスビスタ施注資格取得
ジュビダームビスタ施注資格取得

略歴

1993/03:九州大学医学部卒業
1996/04:久留米大学医学部形成外科入局
2004/09:済生会二日市病院形成外科
2007/07:美容外科・皮膚科クリニック院長
2013/07:城本クリニック

田中先生の回答した質問

  スペシャルインタビュー