デュタスの胎児への影響について

アスク井上クリニック (自毛植毛・薄毛治療 専門)院長

井上浩一男性

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すでに、現在妊娠の器官形成期を過ぎていますので、結論から述べますと、デュタステリドに関してもフィナステリド同様、皮膚や精液を介しての吸収程度の濃度で胎児奇形や妊娠異常を起こすことは考えにくく、また実際起こしたという報告もありません。
ただ、一般論として、子供を作る予定のあるときには、事前に服用を中止し、妊娠がわかってから服用を再開するときも、コンドームを3ヶ月目程度までは使用するぐらいの用心があった方が良いでしょう。
ところで、まず、このデュタス、こちらで相談されているということは、医師の処方・管理ではないのでしょうか、もしそうでしたら、副作用もいろいろとある薬ですので、少なくとも医師の管理下での使用が好ましいのかと思います。

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アスク井上クリニック (自毛植毛・薄毛治療 専門)

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親和クリニック 新宿院総院長

音田正光男性

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米国ＦＤＡのdutasterideへの見解では以下のようにあります。

The highest measured semen concentration of dutasteride in treated men was 14 ng/mL. Assuming exposure of a 50-kg woman to 5 mL of semen and 100% absorption, the woman’s dutasteride concentration would be about 0.175 ng/mL. This concentration is more than 100 times less than concentrations producing abnormalities of male genitalia in animal studies. Dutasteride is highly protein bound in human semen (>96%), which may reduce the amount of dutasteride available for vaginal absorption.

Dutasterideを服用した男性における精子のdutasterideの濃度は14ng/mL.
50kgの女性がこれを100%吸収したとしても、その濃度は0.175ng/mL程度で、胎児の男性器に奇形を起こすためにはこの１００倍の濃度が必要（動物実験）。　Dutasterideは96%は精子の蛋白に結合しているため女性の膣内での吸収量は少なくなる。

とあります。
男性胎児の外性器形成時には影響を及ぼしますが、ご相談の内容ではまずは問題ないと考えてもよいと思われます。

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