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ケロイドとは

傷跡治療、ケロイド

解説 ブリスクリニック

公開日:1970/01/01


基本的にケロイドは一部のケロイド体質の人にのみ生じるものです。できやすい部位としては肩口(二の腕)、胸回り、へそ下、顎下などに多く生じます。
特徴として、皮膚に緊張がかかる部位で生じやすく、ケガの範囲を大きく超えて、皮膚の緊張の向きにどんどん進展していきます。
ケロイドとは皮膚にできた傷の直りが悪い、というだけではなく、患者さんご自身のケロイド体質により、治そうという通常の必要量以上にコラーゲンが異常増殖してしまい、傷口が膨れてできる病態です。
これに似ているものとして【肥厚性瘢痕】というものがありますが、これは傷口に絶え間なく刺激が加わるなど、何かしら原因があって生じるもので、先述のケロイドとは違い、誰にでも生じうるものです。
「私、ケロイド体質です」とおっしゃって診させていただく患者さんのほとんどは肥厚性瘢痕を経験したことがある通常の体質の方で、本当のケロイド体質の方はあまり多くありません。
虫刺されや吹き出物、BCG注射などの後からこれらがすぐに発生してしまう方は、ケロイド体質であることは間違いないと思います。
この治療として考えられるのは、
治療は
1. 内服(トラにラスト:リザベン)
2. ステロイドテープ貼付(ドレニゾンテープ)
3. ステロイド注射(ケナコルト)
4. 圧迫・テーピングなどの自己ケア
5. 切除(部分切除、減張のための皮弁)
6. 放射線照射(電子線)
まずは1~4のように、保存的に通院しながら改善を図ります。
ケナコルトというステロイドの注射をしてから、ケロイドの高まりが小さくなり、かつ色の赤みが落ち着いたところで再発しないように経過を見ることになりますが、場合によっては切除などをさらに追加します。
切除の目的は、完全に取り除くことではなく、今あるケロイドの広がり(面積)を小さくすることですので、ケロイドの辺縁はとらずに残すデザインにすることがよくあります。そうすることで、手術した傷跡からさらにまた新たなケロイドができるのを防ぐのです。
ただ、ケロイドは体質であり、上記のような手順で治療してもなお再発のリスクはありますので、これに放射線(電子線)の追加照射をするのが安心かと思います。

どうか信頼できる先生を見つけ、一緒に頑張って治療に取り組んでいただければと思います。


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