光脱毛は別名、IPL（Intense Pulse Light：インテンスパルスライト）脱毛とも呼びます。レーザーは同一波長で同一位相の直進性が強い光線ですが、IPLは複数の波長を持つ混合光で拡散光になります。それゆえ、レーザー脱毛は毛根を1つ1つピンポイントに破壊するのに対し、光脱毛は広範囲にまとめて破壊することができます。ただし、IPLは拡散性ですので、レーザーよりも威力が低く、治療回数も多めになってしまう欠点があります。特に、エステでの光脱毛は医療行為に該当しないよう出力を下げていますので、脱毛効果はほとんどないとされています。

レーザーにはない光脱毛だけのメリットは、部位によって異なる毛質や皮膚の状態に幅広く対応できる、細い毛や色素の薄い毛にも対応可能、照射面積が広く施術時間が短い、ついでに美白効果のある光脱毛機器もある。ただし、最近のレーザー脱毛機器には、細い毛も可能（ライト・シェア）、色素の薄い毛も可能（ダイオードレーザー）、照射スピードが早い（GentleLASE）といったものがありますので、光脱毛だけのメリットはなくなりつつありそうです。

医療機関の光脱毛でしたら、永久脱毛することは可能です。ただし、レーザー脱毛を4～5回通って永久脱毛するのに対し、光脱毛は5～6回と少し回数が必要になります。また、顔の毛周期は身体と異なりますので、この倍の回数は必要です。なお、エステなどで行っている光脱毛は出力が弱いですので、永久脱毛することはできません。エステの光脱毛は、施術直後はツルツルになりますが、1～2ヵ月後には普通に生えてきます。永久脱毛をしたい方は、必ず医療機関で治療を受けるようにしてください。

使用する脱毛機器によって異なりますが、基本的には、ダウンタイムはないと考えて良さそうです。ただし、ひとによって、施術直後はピリピリと痛む場合がありますが直ぐに落ち着きます。照射部が少し赤くなる場合がありますが、こちらも1～2時間程度で落ち着きます。ただし、皮膚が敏感になっていますので、処方されるローションなどでしっかりと保湿してください。シャワーは当日から可能ですが、血圧を上げる行為（入浴、飲酒、激しい運動など）は控えてください。