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乾燥で毛穴が開く仕組みと毛穴の引き締め治療法

シミ取り・肝斑・毛穴治療 (毛穴の引き締め)

解説 口コミ広場編集部

公開日:2019/07/11


毛穴が開いていると、いくらファンデーションで上からカバーしても、綺麗に隠れませんよね? 毛穴開きは原因によって、主に4つの種類に分類されます。

乾燥してキメが乱れ、毛穴が目立つ「乾燥毛穴」。毛穴に汚れが詰まって、黒く見える「詰まり毛穴」。肌がベタつき、皮脂が過剰に分泌されて毛穴が開く「炎症毛穴」。肌のハリが失われ、波型に開いた「たるみ毛穴」。



今回は、冬にも目立つ「乾燥毛穴」ができる仕組みと、毛穴の引き締め治療法について、お話ししたいと思います。寒い冬でも毛穴の開きが気になるという方は、是非チェックしてみてくださいね。

乾燥毛穴の特徴

30代以降の女性だけでなく、20代の女性にも増えている、乾燥による毛穴の開き乾燥毛穴の形は丸型で、たるみ毛穴のように、縦長ではありません。冬に毛穴が目立つようであれば、乾燥による毛穴開きの可能性が高いです。お風呂を出た後など、肌が濡れている時は毛穴が目立たないという場合も、乾燥毛穴と言えそうです。


以下の項目に当てはまる人は、乾燥肌の傾向があるため、乾燥による毛穴開きを起こしているかもしれません。


・洗顔料や石鹸を過度に使用する

・洗浄力の強いクレンジングや洗顔料を使っている

・刺激の強い化粧品を使っている

・40度以上お湯で入浴している

・長時間エアコンを使用している

・食事の栄養バランスが偏っている

・新陳代謝が低下し、肌のターンオーバーが乱れている

・無理なダイエットをしている

・ストレスが溜まりやすい

・便秘をしていたり、胃腸の調子が悪い


 乾燥で毛穴が開く仕組み

肌の表面が乾燥してカサカサしていたり、肌内部の水分量が不足してハリが失われることで、毛穴が目立ってきます。


私達の皮膚の表面には、皮丘(ひきゅう)皮溝(ひこう)と呼ばれる部分があり、皮丘は皮膚が盛り上がった部分で、三角形や四角形をしています。皮溝は皮丘を区切っている溝の部分で、皮丘と皮溝の2つが、肌のキメを構成しています。


水分が含まれた肌は皮丘が盛り上がり、皮溝の幅も狭くなって目立たないので、毛穴も目立ちにくくなります。しかし、水分のない乾燥した肌では、皮丘がしぼんで皮溝が目立つため、肌のキメが荒れて、毛穴も目立ちます。


乾燥毛穴は水分事態が不足しているというより、水分を保持する力が低下することで、肌のキメが乱れ、毛穴が開いて目立ちます。ですので、水分を補給しても、すぐに蒸発してしまえば、意味がありません。また、水分が蒸発する際に皮膚の水分も奪われるため、肌が余計に乾燥します。


肌が乾燥すると、表皮の潤いを保とうとして、皮脂が分泌されます。皮脂が過剰に分泌されれば、毛穴が開いて目立つようになります。さらに、皮脂が気になって頻繁に洗顔すると、肌はより乾燥し、潤いが逃げてしまいます。

乾燥毛穴を防ぐためには、肌表面に蓋をするような保湿ケアだけではなく、角質内部からの保湿ケアもしっかりと行う事が重要です。


乾燥毛穴のホームケア

乾燥で毛穴が開いている人は、普段のケアにも気を付けなければなりません。

特に、洗顔方法や洗顔後の保湿ケアなどの間違いによって肌の乾燥や毛穴の開きが発生している人が多いので、注意しましょう。


①乾燥毛穴の洗顔

肌を乾燥させてしまう洗顔とは、肌の持つ保湿成分を落とし過ぎてしまうような洗顔方法の事を指します。

肌の乾燥を悪化させないために、まずは洗浄力の強いクレンジングや洗顔料を見直すことから始めましょう。

特に石油系の強力な界面活性剤がクレンジング剤に多く含まれていると、肌に必要な潤い成分が奪われやすくなります。

ポイントメイクを落とす時は専用のメイク落としを使い、ベースメイクを落とす時は肌にかかる負担の少ない、クリームタイプのメイク落としをじっくりと馴染ませて使用するのがおすすめです。

洗顔料も、肌がつっぱらないものや、保湿効果のある美容液などが配合されたものを選ぶのも良いでしょう。朝は洗顔料を使わず、ぬるま湯で洗顔するだけでも十分です。


また、一日に何度も洗顔することで、肌に必要な水分や皮脂が奪われ、肌が乾燥します。洗顔回数は、多くても朝晩の2回までに止めてください。


洗顔する際に、熱いお湯を使うのもNGです。シャワーも刺激が強いので、肌にダメージを与えます。33〜35度くらいのぬるま湯で、優しく洗い流してください。


洗い方もゴシゴシと強く擦ってしまうと肌に必要な角質まで除去してしまい、保湿力が低下してしまうので、洗顔料をしっかり泡立て、優しく撫でるように洗いましょう。


②肌を保湿する

洗顔後は肌の乾燥を防ぐために、化粧水や美容液を使って、肌の保湿を行いましょう。

肌の保湿効果を高めるには、元々肌の角質層にある、細胞間脂質(セラミド)などの保湿成分を積極的に補いましょう。乾燥が酷い時はローションマスクをすると、毛穴の開きが目立ちにくくなります。

特に、人の肌に存在している保湿成分と同じ構造のヒト型セラミドは肌に馴染みやすく、保湿効果も高いのですが、その分、価格は高くなります。

同じ肌に存在している成分ではありますが、コラーゲンやエラスチンといった成分は角質層に存在する成分では無いため、肌に浸透して働くというよりも肌に膜を張って(蓋をして)保湿する形となります。

同様に、天然保湿因子(NMF)も肌に元々存在する保湿成分ではありますが、天然保湿因子は通常、肌の細胞の中に存在するため、化粧品として肌の外から塗っても人の肌に存在するものと同じような働きまでは期待できません。肌内部からのケアは細胞間脂質を補うケアや、その代用品として角質層に浸透するナノ化ヒアルロン酸などを利用しましょう。


保湿ケアの仕上げには乳液やクリームを使って蓋をしますが、肌がべたつくような場合には油分で蓋をするケアは無くても良いでしょう。


③部屋の湿度を保つ

エアコンの効いた部屋に長時間いることで、肌は乾燥します。加湿器を置いたり、濡れたタオルを部屋に置いて、湿度を調節しましょう。ちなみに、肌に良い湿度は、50〜60%と言われています。

また、乾燥した部屋の中でも直接風が当たる場所にいると特に乾燥が進むので、風向きなどもしっかり考慮するようにしましょう。


④栄養バランスの取れた食事

肌のケアをしっかりと行うためには、体内からのケアも大切です。特にビタミンAが不足すると、肌は乾燥しやすくなるので、ビタミンAを含む食品を積極的に摂取しましょう。

おすすめの食材としてはほうれん草や人参、ブロッコリー、ピーマン、カボチャ、小松菜など。緑黄色野菜にはビタミンAのほか、ビタミンEやビタミンC、必須脂肪酸も含まれており、乾燥肌対策に欠かせない栄養素です。

ビタミンAを毎日取るのが難しいという場合は、サプリメントで補っても構いません。


⑤ストレスを溜めない

ストレスが溜まると、睡眠の質が落ち、肌のターンオーバーも乱れます。

細胞間脂質や天然保湿因子といった肌の保湿成分は、ターンオーバーの中で作られる成分であるため、ターンオーバーが乱れると肌も乾燥しやすくなります。

ストレスを減らすために特に重要なのが質の良い睡眠で、十分な睡眠時間の確保はストレス緩和にも繋がります。

睡眠不足にならないよう、寝る前はスマホやPCのブルーライトを浴びないようにしましょう。寝る前の1時間はスマホを使用せず、ストレッチなどを行って、睡眠の質を上げるようにしてください。


乾燥毛穴の引き締め治療法

クリニックでは、乾燥で開いた毛穴の治療も行なっています。自分でケアしてもなかなか毛穴が閉じない時は、クリニックの治療を検討してみてください。


ケミカルピーリング

肌に蓄積された汚れや古い角質を取り除き、ターンオーバーを正常にするケミカルピーリングは、開いた毛穴にも効果のある治療法です。ケミカルピーリングでは、グリコール酸(AHA)やサリチル酸(BHA)、乳酸などの薬剤を使います。グリコール酸よりも、サリチル酸の方が効果は高くなります。


最近、クリニックでよく使われているのが、サリチル酸マクロゴールという、比較的副作用の少ない薬剤です。サリチル酸をマクロゴール基剤に溶かすことで、酸が皮膚の内部に浸透するのを防ぎ、角質層のみに反応します。

一方、サリチル酸エタノールは皮膚の内部にまで浸透し、刺激が強いことから、クリニックであまり使われなくなってきています。


施術当日は、クレンジングでメイクを落とした後に、ケミカルピーリングを行います。治療にかかる時間は、顔全体で約30分程度が目安となっています。

グリコール酸ピーリングは2週に1回のペースで計6回ほど、サリチル酸ピーリングは4週に1回のペースで4回など、何度か治療を続けることで改善が見られます。


ピーリングはエステサロンや自宅でのホームケアとして行われるものもありますが、適切な頻度などを見極めないと逆に肌の保湿能力を落としてしまう危険性もあるため、なるべくクリニックでの施術を受けるか、医師のしっかりした肌診断を受けた上で利用するようにするようにしましょう。


エレクトロポーション

イオン導入よりも浸透力が高いエレクトロポーションを、毛穴治療に用いているクリニックもあります。エレクトロポーションは、肌に微弱な電流を流して細胞膜に穴を開け、美容成分を肌の奥まで浸透させる治療です。イオン導入では分子量が大きく浸透できなかったヒアルロン酸も、導入可能になりました。


施術時の痛みもありません。ピーリング直後は肌のバリア機能低下によって美容成分が浸透しやすくなるため、併せて行うことで、より効果を発揮しやすくなります。ヒアルロン酸やコラーゲンなど肌にハリを与える成分のほか、ビタミンCやトラネキサム酸などの美白成分を導入することができます。


施術当日は、洗顔してメイクや皮膚の汚れを落としてから、肌に導入剤を塗り、皮膚表面に電圧をかけて薬剤を導入します。メイクも洗顔も入浴も、施術当日から可能です。


フォトフェイシャル

毛穴の開きには、フォトフェイシャルを行っているクリニックもあります。フォトフェイシャルは、1998年にアメリカ・カリフォルニア州で開発されて以来、世界各国で効果が認められている治療法です。


フォトフェイシャルでは、光を顔全体に照射します。フォトフェイシャルの光は幅のある光で、単一の波長のレーザーとは異なり、肌への痛みやダメージも少ないのが特徴です。

フォトフェイシャルの光がトラブルの元であるメラニンやヘモグロビンなどに当たると、光のエネルギーが熱に変化し、肌の細胞に刺激を与えます。トラブルの元になっている部分にだけ刺激を与えるので、肌を傷つけることはありません。

肌のターンオーバーを促進してしっかりと潤いのある肌を作っていくのと同時に、コラーゲンなど肌に有効な成分を作っている繊維芽細胞の働きも活発になり、肌のキメを整え、ハリのある肌へと導きます。


フォトフェイシャルを行う際は、洗顔をしてメイクや皮脂の汚れを落とします。肌を保護するためのジェルを塗り、顔全体に光を照射します。施術後には、顔全体を冷やす処置を行います。施術当日からメイクも可能です。


フラクショナルレーザー (スターラックス1540)

細いレーザーを広範囲に照射して、皮膚に網の目状の微細な穴を開け、皮膚を活性化させる治療がフラクショナルレーザーという治療法です。

コラーゲンを増やす効果もあることから、毛穴開きの改善にも効果が期待できます。

また、フラクショナルレーザーではニキビ跡など「瘢痕化」している部分も、一度破壊して正常な細胞に生まれ変わらせる事が出来るため、クレータータイプの広がった毛穴も解消していくことが可能です。


フラクショナルレーザーとして利用されるレーザーには色々な種類がありますが、中でも毛穴トラブルの解消としてよく利用されるものとしては、スターラックス1540という機器などがあり、レーザーの種類によって肌内部への到達度合いなどが変わります。


レーザーで肌に穴を開けると聞くと強い痛みを想像しますが、ヘッド部に冷却装置が付いているため、痛みも軽減されています。痛みがどうしても気になる場合は、表面麻酔をしてから行うことも可能です。施術後、照射箇所にガーゼを当てたり、軟膏を使う必要もありません。

照射後1日程度は肌に赤みを感じることもありますが、他のレーザー治療と比較して、ダウンタイムは短めです。1〜2ヶ月に1度、3回以上施術を行うことで、効果が期待できます。


まとめ

乾燥による毛穴の開きが目立ってきたら、自分でもできる毛穴対策を行いましょう。それでも改善が見られない場合は、クリニックや皮膚科の毛穴治療を検討してみるのもおすすめです。

単独で行うより、組み合わせることで、より効果が期待できる治療もありますので、毛穴の状態から相応しい治療法を提案してもらってください。




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