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シミやくすみにはL-システインを! その効果や副作用

シミ取り・肝斑・毛穴治療 (その他(シミ・毛穴治療))

解説 口コミ広場編集部

公開日:2019/01/25


「L-システイン」という美容成分について耳にしたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、どういう成分だか詳しくご存じですか?
以前と比べてシミやくすみが気になってきているという方は、もしかするとL-システインを積極的に摂取すると良いかもしれません。
L-システインは、シミやくすみに効く有効成分として、美白や美肌を目的とした多くの医薬品やサプリメントにも配合されているもので、比較的入手がしやすいもの。シミやくすみにお悩みの方に、ぜひ覚えていただきたい重要な成分です。
今回は、シミやくすみ対策の代名詞とも言えるL-システインとはどういう成分なのか、その効果や副作用についてご紹介していきます。

L-システインとは

私たちの体に必要な3大栄養素と言えば、「たんぱく質」「糖質」「脂質」の3つです。この中のたんぱく質は、20種類のアミノ酸で構成されています。アミノ酸については、学校の化学の授業などで習った記憶がある方もいらっしゃるかもしれませんね。

そしてL-システインは、たんぱく質を構成する20種類のアミノ酸のうちのひとつで、皮膚や爪、毛髪に多く存在しており、代謝を助けるはたらきや抗酸化作用があります。


*アミノ酸の豆知識

20種類のアミノ酸は、体内で合成できない必須アミノ酸(9種類)と体内で合成できる非必須アミノ酸(11種類)に分類されます。必須アミノ酸は体内で合成できないため、食べ物から摂る必要があります。

一方、L-システインは体内で合成される非必須アミノ酸の中のひとつで、必須アミノ酸であるメチオニンから作られます。そのため、健康の維持に必要となる分量については、食事から摂取しなくてもある程度体内で合成されて賄われる事になります。


ちなみに、よく「良質なたんぱく質」と表現されるのは、体内で合成できない9種類の必須アミノ酸をバランスよく含んだたんぱく質のことで、非必須アミノ酸であるL-システインなどが含まれているかどうかはあまり関係がありません。



シミ・くすみに効果を発揮するL-システイン

アミノ酸のひとつであるL-システインは、ビタミンCと協働してメラニンの生成を抑制したり、メラニンを黒色から無色へと還元するはたらきがあります。

また、代謝を助けるはたらきもあるため、ターンオーバーの正常化を促し、肌トラブルの改善やメラニンの排出もサポートしてくれます。


つまりL-システインは、シミやくすみのもとであるメラニンを「作らせない」「無色化する」「排出を促す」という3つのはたらきで、シミやくすみに効果を発揮します。このことからもわかるように、L-システインは、シミやくすみのない健康で美しい肌づくりに欠かせない栄養素なのです。



肝臓での解毒作用も

L-システインが働くのは肌だけではなく、肝臓でもはたらき、特にアルコールの分解に重要な役割を発揮します。

肝臓でアルコールが分解されるとアセトアルデヒドという有害物質が発生しますが、このアセトアルデヒドは、頭痛や吐き気、胸のむかつきといったいわゆる二日酔いの症状を発生させる物質です。

L-システインは、このアセトアルデヒドに反応して無毒化する解毒作用があります。また、アルコールの分解を促す酵素のはたらきも助けます。

このようにL-システインは、アルコールの分解を2つの方向から促進させる効果を持っています。そのため、二日酔いの緩和のための医薬品の成分としても利用されています。

二日酔いを防止するサプリメントなどがシミの予防にも効果的とされている事がありますが、これもL-システインの働きなどによるものです。



L-システインは食事からだけでは効果的な分量がとりにくい

L-システインは、サプリメントに頼らずとも、アミノ酸の一種ですのでにんにくや赤唐辛子、小麦胚芽などといった食糧に少量ですが含まれています。

そして、非必須アミノ酸であり、メチオニンから合成されるので、メチオニンを多く含む食べ物を摂取することで、体内でのL-システインの合成量を増やすことができます。メチオニンは、イワシやカツオなどのお魚やお肉(鶏肉・豚肉・牛肉など)、牛乳やチーズなどの乳製品、大豆製品、卵など、いわゆる「良質なたんぱく質」と呼ばれる食べ物に多く含まれており、また、ほうれん草やナッツ類からも摂取できます。


以上のようにL-システインは食事からもある程度の分量を確保する事は可能ですが、普段の食事から十分な量を摂取することが難しく、また加齢とともに合成される量が減っていくとも言われているため、特に高齢になるにしたがって肌を美しく保つほどの分量は体内に確保できなくなる可能性が高いといえます。

バランスの良い食事やお肌のケアを心がけているのに、シミやくすみができやすくなってしまった、あるいは改善しない、などと感じている方は、体内のL-システインが減少しているのかもしれません。



L-システインを効果的に摂る方法

不足しがちなL-システインを効果的に摂取するには、医薬品やサプリメントの助けを借りるのがおすすめです。

L-システインの配合された医薬品やサプリには、ドラッグストアやネットショップでも手頃な価格で購入できるものがたくさんあります。配合されているL-システインの量はそれぞれ違いがあり、医薬品だからといって配合量が多いというわけでもありません。また、他に含まれている成分にも違いがあり、製品ごとの特徴もあります。

まずは、飲みやすさや購入のしやすさなど、自分が続けやすいものを選んでみましょう。医薬品にしろサプリにしろ、決められた用法・用量を一定期間継続することが大切です。肌のターンオーバーの周期は若いころで28日から40日、年を取ると年齢の1.5倍程度に伸びるとも言われていますので、少なくとも1カ月、できれば自分の年齢の1.5倍程度の期間は続けてみましょう。L-システインを摂取する事でシミやくすみが少ない肌が作られ、ターンオーバーが一巡する事で美しい肌に入れ替えていく事が期待できます。


また、美容クリニックで提供されている美容点滴にもL-システインが配合されているものがあります。美容点滴は直接体内に有効成分を注入できるため、吸収率や即効性に優れており、効果が実感しやすいという特徴があります。基本的に自由診療のため費用はかかりますが、お金をかけてでもシミ・くすみを早くなんとかしたいという方には、美容点滴もおすすめです。



ビタミンCも一緒に摂ると効果を発揮

忘れてはならないのは、L-システインはビタミンCと一緒に摂ることで良いはたらきをするということです。強い抗酸化作用を持つビタミンCは、L-システインの働きをサポートするというだけではなく、単体でも美しいお肌にとって欠かせない成分であることは言うまでもありません。ぜひ、毎日の食事で積極的に摂取するようにしましょう。

L-システイン配合の医薬品やサプリには、ビタミンCも同時に配合されているものが多く、こうした医薬品やサプリを取り入れることで、L-システインとビタミンCを理想的な配合で摂取することができます。



注意したいL-システインの副作用について

L-システインは、もともと体内にあるアミノ酸のひとつなので、食べ物から摂取する分には特に問題はありません。

医薬品やサプリで摂取する場合も、重篤な副作用などは基本的にはありませんが、万が一体質に合わず、服用後に発疹や吐き気、嘔吐、腹痛などの症状が現れた場合は、服用を中止して医師や薬剤師、または登録販売者に相談するようにしましょう。また、過剰摂取しても効果が高まるどころか、下痢や腹痛を引き起こしたり、活性酸素を増やしてしまう可能性もありますので、用法・用量を守ることが大切です。


一点だけ注意したい点としては、最近の研究で、L-システインを大量に投与するとインスリンの分泌が抑制されてしまうという報告があります。インスリンとは食事によって得られた糖を細胞の中に送り込んで代謝を補助するような働きを行うホルモンで、糖尿病はこのインスリンが十分に分泌されなくなる事が原因となっています。

そのため、糖尿病の人がL-システインを過剰に摂取すると、インスリンの分泌に影響を与えてしまい糖尿病を悪化させる可能性があるので、対象の疾患をお持ちの方は注意が必要です。糖尿病でなくても、なんらかの持病をお持ちの方も、かかりつけの医師にL-システインの服用について問題ないか相談するようにしましょう。



シミ・くすみが気になるなら、L-システインの補給を!

シミやくすみに効果を発揮してくれるL-システインについてご紹介してきました。食事だけでは十分な量を摂ることが難しく加齢によって合成量も減少してしまうというL-システイン。

医薬品やサプリメントは、飲むだけという手軽さで不足しがちなL-システインを補い、シミやくすみの解消を内側からサポートしてくれます。

シミやくすみが気になっている方は、L-システイン配合の医薬品やサプリメントを取り入れてみてはいかがでしょうか。



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