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鼻筋を整えて立体的な顔立ちに!

隆鼻術は戦後間もなく、まだ美容整形が黎明期だった頃から行われていました。
当初は象牙や動物の骨を削ったものを挿入していましたが、その後シリコンを使った施術が登場し、現在では以下のように大きく3種類の方法があります。

【1】人工軟骨(プロテーゼ)を挿入する方法
これはシリコンから削りだしたL字形のプロテーゼを挿入する方法です。
鼻全体のバランスを整えながら、美しい鼻筋を作りやすいというメリットがあります。
私がおすすめするのも、基本的にはこの方法です。

【2】患者さまの耳介軟骨を挿入する方法
これは「自家組織移植」ともいいます。
異物を体内に入れることに抵抗を感じたドクターが開発したものです。

 患者さまご自身の組織を使うので、異物を入れるという心理的な抵抗感は確かに小さくなります。ただし耳介軟骨を取り出すための施術が必要になり、鼻筋に沿った形状を作るのも、簡単ではありません。
耳介軟骨は薄く、これで鼻筋を形成するには、何枚も重ねてI字形の形状にする必要があるからです。
かなりの技術力が要求される上、重ねた耳介軟骨がずれて、鼻が曲がってしまうケースも少なくありません。

 自家組織移植としては、他にも肋軟骨(肋骨の軟骨)や、腸骨(骨盤に含まれる骨)を使う方法もあります。

これらは耳介軟骨のように重ねて形を形成する必要はありませんが、削り出しによって形を作る必要があります。
いずれにしても体内の他の部分から骨や軟骨を取り出す必要があるので、私はあまりおすすめしていません。

【3】ヒアルロン酸を注入する方法(プチ隆鼻術)
プチ隆鼻術は30年くらい前から行われてきた施術で、当初はコラーゲン注入が一般的でした。コラーゲン注入は効果が2~3ヶ月しか持続しないため、あくまでも一時的なものとして利用されてきました。

 これが広く普及するようになったのは、10年前のプチ整形ブームの頃からです。またこの頃からコラーゲンではなくヒアルロン酸を使うようになることで、効果が持続する期間も長くなりました。それも他の場所へのヒアルロン酸注入に比べて、長く持続するという特徴があります。皮膚へのヒアルロン酸注入の持続期間は6~12ヶ月なのに対し、プチ隆鼻術で使用した場合には1~2年、あるいはそれ以上持続するのです。これは私も不思議なのですが、理由はよくわかりません。

 プチ隆鼻術は手軽に行えるというメリットがありますが、1~2年以上もつとはいえ、効果の持続期間に限界があるというデメリットがあります。またこれだけではなく、もう1つ重要なデメリットがあります。それは鼻全体のバランスを取ることが、非常に難しいということです。

 ヒアルロン酸は鼻根から鼻筋にかけては使用できますが、鼻尖(鼻の頭)には使用できません。ここに注入すると、毛穴からヒアルロン酸が外に出てしまうことがあるからです。またこれに伴い皮脂腺が詰まることもあります。そうなると細菌などに感染しやすくなり、鼻の頭にニキビのようなものが生じてしまうのです。  やはり鼻全体をすっきりと高くするには、プロテーゼ挿入法が特に適しています。