よだ形成外科クリニック

手で顔を引き上げ、「昔はこうだったのになぁ」という効果を期待するのは、手術でない方法で、フェイスリフトと同等の効果を求めるのは殆ど不可能に近いでしょう。

フェイスリフトは、お顔のタルミや皮膚の弛みを引き上げ持続させるために行われる手術として昔から行われている方法です。しかし、フェイスリフトと称して片側30分くらいで耳の周囲の皮膚を取り去る方法を行っている施設を見受けますが、効果が無いばかりか手術跡も目立つことがありおすすめできるものではありません。

お顔の皮膚を引き上げるためには皮下の組織を引き上げて固定しなければ持続もしなければ効果もでません。通常効果かつ持続性のあるフェイスリフトは片側に少なくとも1.5～2時間は必要な手術です。

効果のあるフェイスリフトを受けるよう、チェックポイントとして覚えておくといいでしょう。

フェイスリフトは、皮膚の余り、皮下のタルミを根本的に再構築する、優れている手術です。しかし、ダウンタイムはやや長めと、したくても出来ない人たちが多いのも事実です。最近はスレッドリフトのタイプが増え、持続時間や結果も良いものが増えました。スレッドリフトの良いところは結果が早く得られ、ダウンタイムが少ない点と言えます。しかし、皮膚の余りを切除し、皮下を再構築するということは行えないため、適応には限りがあるということです。

シルエットリフトはミッドフェイスという下まぶたと法令線で囲まれる領域のリフトアップに優れた効果を発揮します。ミッドフェイスのリフトアップは様々な方法が考案されてきていますがダウンタイムの長い手術が優れているともいいきれません。そのような中で、ダウンタイムも比較的少なく効果が優れているものの一つとしてシルエットリフトを挙げることができるでしょう。

シルエットリフトにはコーンという吸収性の引っかかりが糸に細工されており、これが下がった皮下や皮膚を引き上げるのに効果を発揮します。その効果や仕組みは他のフェザーリフトとは一線を画した出来映えになっています。この吸収性のコーンが皮下組織を引き上げるため効果の高いリフトアップ効果を得ることができます。糸はこめかみ頭髪内の深側頭筋膜という硬い組織に固定しますので、引き上げ力も強く持続期間も長くなります。

自分の組織である脂肪を不足しているボリュームに補う方法は、異物組織を使わないため安全性に優れている方法です。ふっくらさせることでナチュラルな若返りが期待できます。
しかし、一度体から取り出した組織を自分の体とはいえ別の部位に移植するということは、実はそんなに簡単な方法ではありません。

確かな方法で正しい技術を持って行えば、脂肪細胞は生着し、安定をします。しかしながら、乳房を増大するといった、大量の脂肪を注入することは事実上生着させるには不可能であるばかりか、しこりや膿を併発するおそれがあるため、適応を見極めて行うことが重要です。