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日焼けなど肌の色が濃くても可能な医療脱毛の種類と効果

医療脱毛 (その他(脱毛))

解説 口コミ広場編集部
監修 橋本健太郎 医師

公開日:2018/12/19


よく「日焼けをすると脱毛ができない」と言いますよね。しかし、みなさまは、日焼けをすると脱毛ができなくなる本当の理由をご存知でしょうか?どれだけ日焼け対策をがんばっても、外に出る以上、まったく日焼けをしないというのは難しいことです。うっかり日焼け止めを塗り忘れて日焼けをしてしまったり、日傘を持って出るのを忘れたりなどということもあるでしょう。

また、日焼けに関係なく、元々肌が色黒で、脱毛したいのにできず悔しい思いをしている方もたくさんいます。ただ、日焼けで脱毛ができないのは、肌の色の濃さだけが理由ではないのです。

今回は、日焼けと脱毛の関係と、肌の色が濃くても受けることができる医療脱毛の種類や効果をご紹介します。肌が黒いからと諦めずに、「脱毛したい」という願望を叶えましょう。

監修 橋本健太郎

静岡美容外科橋本クリニック 院長

2004年  日本大学医学部卒業 医師免許取得
     同大学で麻酔科医として勤務
2004年~ 日本大学病院勤務
     以後、美容外科医、形成外科医として経験を積む
2008年  南青山クリニック院長 就任
2010年  銀座アテナクリニック本院開設
2016年  静岡美容外科 橋本クリニック開設

日焼けすると脱毛ができない理由とは

まずは、日焼けが脱毛の大敵である理由を解説します。脱毛の種類や方式に関わらず、日焼け直後の肌に施術をしてくれるクリニックは、基本的にありません。なぜなら、日焼け中の肌への脱毛施術は、肌にとって大きな負担となるからです。

どうして脱毛が肌に負担なのか?日焼けをしていると脱毛を断られるのには、どのような理由があるのか?正しい知識を身につけて、あなたの肌を守りましょう。



1.日焼けしていると脱毛効果が落ちるから

現在メジャーな脱毛は、毛に含まれる「メラニン色素」という黒い色素に反応して熱を発生させるレーザーを利用することで脱毛をするしくみとなっています。

このメラニン色素とレーザーの反応によって発生した熱が、毛から周囲の細胞に伝わる事によって、毛を育成している部分の細胞を壊し、毛が生えてこないようにしているのです。

ところが、このメラニン色素は毛だけに含まれているわけではなく、私達の体に「色」を付けている主要な成分でもあります。シミもこのメラニン色素が肌に蓄積された状態ですし、日焼けで肌が黒くなるのもこのメラニン色素の影響です。

つまり、日焼けして色が濃くなった肌というのは、ムダ毛とは関係のない肌の部分にまで、メラニンが大量に生成されている状態です。

そのため、レーザーのエネルギーを集中させたい毛だけではなく、ダメージをなるべく与えたくない肌にまでレーザーが反応してしまうため、レーザーの威力が分散し、ダメージを与えたい毛根にだけ光やレーザーが届かず、脱毛効果が著しく落ちてしまいます。

同じ理由で、ホクロやシミがある箇所にも施術が行えない他、逆に毛に対してメラニンが含まれていない「白髪」なども脱毛することができません。



2.痛みが大きくなるから

日焼けをした肌というのは、軽度の火傷をしている状態です。熱を持っている上に乾燥しているので、肌がとてもデリケートになっています。

そんなところに脱毛で強いレーザーを照射をすれば、肌の負担は相当なものです。普段は何も影響のない刺激でも、痛みを感じやすくなってしまうのです。

痛いだけなら我慢すれば良いと思われるかもしれませんが、痛みが強いと体に力が入ってしまう事などから施術も適切に行えなくなり、しっかりと脱毛効果が発揮されにくくなってしまいます。

そのため、日焼けがある程度ある場合には、痛みを軽減するために脱毛の威力を抑えて照射される事がありますが、レーザーの威力を抑えればやはり脱毛効果は低下するため、充分な永久脱毛効果は得られなくなります。



3.肌のトラブルの原因になるから

上記、痛みが大きくなることとも関連しますが、日焼けをした肌はかるい火傷を起こしている状態です。

そこへ医療レーザー脱毛による熱刺激の負担を与えると、必要以上に肌の細胞を痛めつけることになり、さらなる炎症や赤み、色素沈着など肌のトラブルの原因となってしまうのです。

つまり、肌の色が濃い薄いに関係なく、例え黒くならずに赤くなるタイプの日焼けでも、日焼け直後の脱毛は、施術後に肌トラブルを引き起こす可能性が非常に高いため、基本的にNGということです。このような状態でクリニックへ行っても、施術を断られてしまうことがあります。


同様に、日焼けではなくニキビなどによって炎症を起こしている場合でも、脱毛施術によって肌トラブルが懸念される場合には脱毛を行えない場合があります。

どの程度の炎症状態から脱毛が行えないかは医師の判断によって決まるため、一度診察を受けて正確な判断を仰ぐようにしましょう。



4.日焼け後どのくらい経てば脱毛できる?

「日焼けしたら脱毛できないと言っても、いつまでもできないわけじゃないよね?いつならいいの?」という方のために、日焼け後、脱毛ができるタイミングをご紹介しておきましょう。

日焼けをしてから脱毛が可能になるまでの目安は、だいたい2ヶ月以上と言われています。もちろん、日焼けの度合いやクリニックの方針などによっても変わりますが、最低でもこれくらいは空けてください。

何故2ヶ月程度かかるかというと、強い日差しを浴びて作られ始めたメラニン色素が、肌のターンオーバーによって排出され、脱毛できるような肌の状態に戻るまでに大体このくらいの期間が必要となるためです。

20代前半の若い頃であればもう少し早く施術が可能になる場合もありますが、逆に加齢によって肌のターンオーバーが遅くなっている場合はこれよりも長い期間が必要になる事があります。


脱毛が出来るようになるまでの間は、炎症を鎮めるために冷やしたり、保湿ケアをしたりと、日焼けに対してのケアを怠らないようにしましょう。こうすることで、脱毛できる日が近づきます。ビタミンBなどの摂取も肌のターンオーバーを手助けしてくれるので、取り入れてみると良いですね。




肌の色が濃い人は脱毛を諦めるしかない?

では、日焼けや元々の肌色、ホクロの多さなどが原因で脱毛ができない人は、もう諦めるしか方法がないのでしょうか?実は、そんなことはないのです。

全てのクリニックに導入されているわけではありませんが、ある程度メラニンが蓄積されて「黒く」なった肌でも、脱毛を行うことができる方法も存在します。


ただしこれらの方法は、肌にメラニンが多くあっても関係なく施術ができるというだけで、日焼け直後の炎症を起こしている肌にも施術ができるというわけではありません。肌が黒くても施術は可能ですが、日焼けの炎症は落ち着いた後に脱毛するようにしてください。



1.YAGレーザーなど波長の長いレーザーによる脱毛

現在、医療レーザー脱毛で利用されているレーザーは主に「アレキサンドライトレーザー」「ダイオードレーザー」「YAGレーザー」の3種類ですが、これらのレーザーの違いは波長の長さ。

波長とは光の種類の違いを表すもので、身近な例でいえば、紫外線は波長が短く、携帯電話などに利用されている「電波」は波長の長い光です。

基本的には波長が短い程色々なものに吸収されやすく、強い作用を発揮するため、波長が短い紫外線は肌のダメージに繋がりやすい光として知られています。


医療レーザー脱毛で利用される光は主に赤外線の範囲の光で、一番波長が短いアレキサンドライとレーザーが755nm、ダイオードレーザーが810nm、YAGレーザーが1064nmとなっています。

波長が短い程メラニン色素との反応が良いため、毛のメラニンに対して的確に照射する事が出来ればその分高い脱毛効果を得られる一方、波長が短い程肌に含まれるメラニンにも反応しやすくなるため、肌の色が濃いと脱毛を行えなくなります。

つまり、色が薄い肌であればアレキサンドライトレーザーのように波長が短い方が高い効果が得られやすく、逆に日焼けしてメラニンが蓄積されている肌の場合は、波長の長いYAGレーザーの方が照射しやすいという事になります。


YAGレーザーはメラニンとの反応が穏やかであるため、ある程度肌が日焼けしていても利用が可能で、また痛みも弱いレーザーではありますが、その反面脱毛作用もやや緩やかではあるため、複数のレーザーを取り扱うクリニックで最適なレーザーを医師に判断してもらうと安心だと言えます。



2.蒸熱式脱毛

従来であれば、メラニン色素に反応して強い熱を出すレーザー脱毛が主流でしたが、最近普及してきている蒸熱式脱毛は、強いレーザーを一点に集中させるのではなく、弱いレーザーを繰り返し照射し、徐々に毛穴内部の温度を高め(蓄熱し)て、肌の細胞を変質させる事によって行われる脱毛方法です。

レーザーの出力が弱くても繰り返し照射する事でしっかりと毛を育成する機能を停止させる事が可能で、レーザーの出力が低いため、日焼けした人や色黒な人、ホクロが多い人などでも、安全に脱毛できるとされています。

強い熱を発生させるものではないため肌への負担も少なく、痛みも少ないと言われています。

ただし、対応している医療機関はまだ多くない点や、症例が少ないため効果の程度や最適な施術方法などがまだ不明な部分も大きいという点がデメリットです。


また、毛のメラニンと反応させて熱を作り出すため、毛が存在しない毛穴では効果が得られませんが、レーザーを繰り返し照射して毛穴内部の温度が一定以上になるまで繰り返すため、これまでの単射式レーザー脱毛では効果が得にくかった産毛や細い毛にも、効果が見込みやすいという点もメリットとして挙げられます。



3.美容電気脱毛

これは、毛穴に直接針を差し込み、電気を流す脱毛法です。人の手で1箇所1箇所の毛穴に直接行うので、肌の色や肌質、毛質などはほぼ関係なく施術可能となります。

ただデメリットは、痛みが大きいことと、他の脱毛法に比べると施術者の手間や時間がかかるため、料金が高くなることです。

しかし、脱毛効果はとても高く、確実に永久脱毛が行える脱毛法ですので、ムダ毛の再発が心配な人にとっては、おすすめできる方法と言えるでしょう。

元々の肌の色が濃くてレーザーの照射を行えない場合や、シミやほくろといったメラニンによる肌の着色がある場所での脱毛を安全に行いたい場合に利用すると良いでしょう。


脱毛を快適に受けるためには日焼けをしない事が大切

以上のように、ある程度日焼けした肌でも方法を選べば脱毛を行う事は可能ですが、やはり肌にメラニン色素が蓄積されていると、医療レーザー脱毛の効果が落ちてしまう事は否めません。

また、肌の色が濃くならなくても、紫外線によって肌がダメージを受けていれば脱毛は行えなくなりますし、脱毛と関係なくても、肌トラブルも発生しやすくなります。

しっかりと高い効果で脱毛を受け、なるべく短い期間でムダ毛の無いツルスベ肌を目指すためには、まずしっかりと紫外線をブロックし、日焼け対策を行う事が大切です。

日焼け止めの適切な利用や服装の工夫などで、しっかりと日焼けを防止して高い効果の脱毛を受けるようにしましょう。

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