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医療脱毛でシミができたという話は本当? その場合の対処法は?

医療脱毛 (医療レーザー脱毛)

解説 口コミ広場編集部
監修 北山英美子 医師

公開日:2018/10/18


多くの女性が、当たり前のように脱毛する時代になってきました。以前は高額だった医療脱毛も、提供するクリニックが増えて値ごろ感が出てきたこともあり、最近では確実な効果を求めて医療脱毛を選択する女性が増えています。
そんななか、医療脱毛を受けた後でシミができたという話をネットやSNSで見かけたことがある人もいるかもしれません。
実は、医療脱毛でシミができてしまう可能性は、確率は低いものの残念ながらゼロではありません。
しかしながら、医療脱毛のリスクを正しく理解し、そのリスクを回避するための方法を知ることで、医療脱毛でシミができてしまうことを防ぐことができます。また、万が一シミができてしまった場合の対処法を知ることも大切です。

監修 北山英美子

渋谷フェミークリニック 総院長

平成11年 3月 東邦大学医学部卒業
平成11年 5月 東邦大学形成外科 入局
平成11年 5月 日本形成外科学会 所属
平成15年 5月 日本美容外科学会 所属
平成15年 5月 渋谷フェミークリニック 院長就任
平成16年 11月 日本皮膚科学会 所属
平成18年2月 医療法人社団三幸会 理事長就任 現在に至る

医療脱毛でシミができてしまうことはあるのか?

医療機関で医師の指導のもと行われる医療脱毛は、脱毛効果が非常に高く、また基本的に安全です。とはいえリスクが全くないとは言えず、ごく稀にやけどしたりシミができたりすることがあります。

まずは医療脱毛の仕組みやシミができる原因について説明していきます。


医療脱毛の仕組み

医療脱毛では、強力なレーザーを肌に照射し毛根部分にある発毛組織を破壊します。このレーザーは、毛のメラニン色素に反応して熱を発生するという性質があります。

簡単に言うと、肌に高出力のレーザーを照射し、体毛を通じて毛根やその周辺組織に熱でダメージを与え、毛の再生を停止させるのが医療脱毛の仕組みです。


医療脱毛でやけどする可能性

レーザーの熱で毛根部分にダメージを与える行為というのは、少々乱暴な言い方をすると毛根周辺にやけどを負わせているとも言う事ができます。

このやけどの状態が毛根の細胞部分だけであればいいのですが、出力が強すぎたり、肌質が熱に弱かったり、また毛の前処理が不十分で肌表面に残ったりしていると、毛の周囲だけではなくもっと広い範囲でやけどの状態になってしまう事があります。

肌がやけどするリスクを限りなく少なくするためには、毛根部分に脱毛効果を得られるのに十分なダメージを与えつつも、周辺の皮膚を傷つけない適切なレベルの照射を行うことが重要なのです。

この適切なレベルの照射を行うため、殆どのクリニックではレーザーを照射しても大丈夫かどうか、事前に医師や看護師が肌の状態や体調を確認し、大丈夫と判断した場合のみ照射を行います。加えてレーザー脱毛機の性能も、より安全性の高いものへ進化していることもあり、脱毛の施術でやけどをする可能性は低くなっています。

ちなみに、レーザー照射後の肌には軽い炎症や赤みがみられる事が多くありますが、これは正常な反応です。適切なアフターケアを行うことで翌日か長くても1週間後にはおさまります。


外部刺激とシミの関係

日焼けによってシミができることは良く知られていますが、シミができるのは日焼けだけに限りません。外部から何らかの刺激を受けると、肌は自分自身を守ろうとして大量のメラニンを作り出します。過剰に作られたメラニンが肌に沈着してしまうと、シミとなって現れるのです。

シミができる例としては、日焼け以外にもこすったりかきむしったりするなどの摩擦、傷ややけどによってメラニンが過剰生成され、ターンオーバーの乱れる事でメラニンが定着してしまうことが挙げられます。

医療脱毛のレーザーも、肌に刺激を与えることに変わりはありません。前述のように確率は低いとはいえ、やけどの可能性もありますし、やけど以外でもシミが作られるいくつかの原因があります。



医療脱毛でシミができてしまう原因

肌に刺激を与えるという医療脱毛の仕組み上、シミができてしまう可能性はゼロではありません。医療脱毛でシミができてしまう原因には以下のようなものがあります。


①やけど

適切な照射を行なえば、医療脱毛でやけどすることはほとんどありません。しかし肌荒れの状態や施術者の技術レベルが未熟だったりした場合に、稀にやけどを起こしてしまうことがあります。

軽度のやけどなら時間をかけて綺麗に治癒することがほとんどですが、水ぶくれになってしまうようなやけどの場合、適切な治療を行わないとシミのような痕が残る可能性があります。


②メラニンの過剰生成

医療脱毛では、熱による刺激を肌に与えますので、やけどするほどの刺激ではなかったとしても、肌は防御反応としてメラニンを大量に作り出してしまう場合があります。それが色素沈着を起こした場合、シミになってしまう場合があります。


③脱毛後の日焼け

医療脱毛を受けた後のお肌はとても繊細な状態です。その状態で紫外線を浴びてしまうと、いつも以上に肌は反応してメラニン色素を作り出し、シミができてしまうリスクが高まります。

また、医療脱毛を受ける前に日焼けをしていた場合も、肌が繊細になっておりメラニン色素も多い状態なので、レーザー照射によってやけどや色素沈着を起こす可能性が高くなります。このため通常は、日焼けした肌には照射はできません。


④冷却ガスによる凍傷焼け

医療脱毛機の中には、痛みを軽減するための冷却装置がついたものがあります。冷却ガスを出しながら同時にレーザーを照射していくのですが、この冷却ガスによる凍傷焼けを起こすことがごく稀にあるようです。凍傷焼けが発生する要因としてはレーザー脱毛機の問題、施術者の技術の問題、そして体質の問題の3通りの原因が考えられます。


⑤アレルギーなどその他体質の問題

ごくまれに、光アレルギーを発症する場合があります。赤みや腫れ、痒みといった症状が長引き、それにより炎症後の色素沈着を引き起こす可能性があります。

これは、服用している薬によって発症する可能性があるため、必ず服用しているお薬などございましたら、お知らせください。

紫外線アレルギーや金属アレルギーは特に問題ありませんが、心配な方は医師に相談し、テスト照射をしてみましょう。

また、傷がすぐケロイドとなって残ってしまうようなケロイド体質の方も、医師に相談しましょう。



医療脱毛でできるシミを未然に防ぐアフターケア

医療脱毛後は、ほとんどの人で軽い炎症や赤みが現れます。この炎症自体はおこって当たり前のものではありますが、この状態をきちんとケアせず放置しておくと、炎症部分がダメージに対して過敏になりメラニンが過剰につくられ、シミとなってしまう可能性が高まります。

医療脱毛後の肌トラブルを避け、シミを未然に防ぐためには、アフターケアが大切です。


①肌をしっかり冷却する

クリニックでもレーザー照射後、保冷剤などを使って冷却しますが、その後も火照りが続いていた場合は、濡らしたタオルや保冷剤をガーゼなどに包んで冷やすようにします。

冷却によって肌の炎症を早く抑え、肌トラブルのリスクを軽減します。


②保湿はいつも以上にしっかりと

レーザー照射後の肌は、ダメージを受けて敏感になっています。また、毛穴周辺が軽いやけど状態となっているため水分が失われやすく、乾燥しやすい肌状態となっています。

乾燥した肌は紫外線の影響も受けやすく、シミだけではなくニキビなどのトラブルも引き起こされやすい状態となってしまいますので、普段以上に保湿を心がけ、お肌をケアするようにしましょう。


③医療脱毛当日はシャワーのみにする

医療脱毛当日に大量の汗をかいたり肌を温めすぎると、肌に刺激を与えてしまい炎症や赤みが長引いてしまう可能性があります。脱毛当日は入浴を避け軽くシャワーを浴びる程度にし、運動も控えます。アルコールの摂取も控えるようにしましょう。


④炎症部位にはクリニックで処方された外用薬を塗る

多くのクリニックでは、照射後に炎症止めの外用薬を塗ります。照射部位に赤みやヒリヒリ感、かゆみなどが続く場合は、直ぐに相談し、処方されたお薬でその症状が治まるまで外用薬を塗るようにします。


⑤日焼けしない

医療脱毛後の日焼けは厳禁です。医療脱毛後の肌は非常に敏感で、わずかな紫外線でも日焼けしてシミを作ってしまう可能性があります。

ただし、強い日焼け止めなど肌への負担になるコスメの利用も肌質によっては控えた方が良いので、なるべく外出をさけたり、肌を隠すような服装を選んだりといった工夫をしましょう。

脱毛の前後は日焼けがNGとなるため、脱毛を開始する時期としては秋から冬がベストタイミングとなります。



万が一シミができた場合の対処法

医療脱毛後に万が一シミができた場合の対処法についてお伝えします。

一時的にシミができたとしても、肌のターンオーバーとともに剥がれ落ちて自然に消えることもありますが、自己判断せず、速やかに対処することが大切です。


①異常を感じたらすぐにクリニックに相談

医療脱毛後に、強い赤みや炎症、痛みや痒みなど、何らかの異常を感じたらすぐにクリニックに相談しましょう。迅速に対応することで、適切な治療を受けられ、シミなどのトラブルに発展することを防ぐことができます。


②時間が経ってシミに気づいた場合もクリニックに相談する

医療脱毛直後は気がつかなかったシミに、時間が経ってから気づいた場合も、クリニックに相談するようにしましょう。

シミの治療には、美白クリームや内服薬、レーザーによる治療などがありますが、クリニックによっては、薬代や治療費が脱毛料金に含まれている場合もあります。


医療脱毛でシミを作らないためにやるべきこと

医療脱毛でシミができるのを未然に防ぐためのアフターケアや、できたしまった場合の対処法についてお伝えしてきましたが、そもそも医療脱毛でシミができてしまうリスクを最小限に抑えるためにできることがあります。


①信頼できるクリニックを選ぶ

医療脱毛でシミができるリスクを避けるためには、信頼できるクリニック選びが大切です。症例数が多く経験豊富なクリニックの方が、施術者の技術力も高く、肌トラブルへの対応にも長けているでしょう。また、カウンセリングで、シミなどの肌トラブルが起きた時の対応や保証についても確認しましょう。


②テスト照射を受ける

テスト照射は、事前に必ず行うクリニックと、希望した場合や、医師が必要と判断した場合に行うクリニックがあります。

事前にテスト照射を受けることで、本照射を受けても問題ないかどうか確認することができ、いきなり本照射を受けて思わぬ肌トラブルが起きてしまうことを避けられます。


③普段から日焼け対策・保湿をしっかり行う

潤って健康な肌はバリア機能が高いため、医療脱毛によるトラブルも起きにくく、赤みや炎症も早く回復します。普段から日焼け対策や保湿ケアをしっかりとしておくことで、シミなどのトラブルも起きにくくなります。



最後に

短い期間・少ない回数で確実な脱毛効果を得ることができる医療脱毛は、ムダ毛のコンプレックスや面倒な自己処理からも解放され、綺麗な素肌で自信を持って過ごせるようになれる素晴らしい美容医療です。

しかし、医療脱毛でシミができたという話を聞くと、不安になってしまいますよね。

今回ご説明した通り、医療脱毛でシミができる可能性はゼロではありませんが、信頼できるクリニックを選んで、適切なケアをすることで、そのリスクは確実に減らすことができます。

脱毛というとどうしても安い場所を選びたくなりますが、きちんとしたケアを行うクリニックを選ぶ事は、本当に満足できる脱毛を受けるためにも重要なポイントです。

  ドクターインタビュー


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