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女性化乳房について

ティーズクリニック《形成外科専門医・熱傷専門医が在籍》


女性化乳房とは、男性にもかかわらず女性の様な乳房が有る状態のことです。
女性のような乳房の膨らみが見られることから「女性化乳房」と呼ばれます。
「女性化女房」と検索される場合もありますが、女性化乳房の誤りに過ぎません。

大きくは、乳腺組織が肥大する真性女性化乳房と、乳房の脂肪が増加するものの乳腺組織の肥大はみられない偽性女性化乳房と鑑別する必要があります。
過去に、筋力増強目的でステロイド(同化ホルモン)を内服している場合などの副作用として話題になったこともあります。

【分類】
<乳腺組織に着目した分類>
真性女性化乳房:乳腺組織が増殖する女性化乳房
偽性女性化乳房:乳腺組織の増殖はなく、脂肪組織によって乳房があるように見える女性化乳房

<遺伝子的背景を考慮した分類>・・・真性女性化乳房の中でも、遺伝子的な背景を考慮した分類
続発性女性化乳房:加齢や肝疾患・甲状腺中毒症・薬剤服用などにより後天的に発生する女性化乳房
遺伝性女性化乳房:小児期より発症し先天性ないし遺伝性と考えられ、思春期前から発症して反復性の乳房増大および低身長等となる女性化乳房

とされます。

更には、形態的にも分類がされています。乳房の形に着目した分類です。

Grade-I
極軽症:乳輪部の拡大・肥大
Grade-II
軽症:乳房下部皺より乳頭・乳輪が上
Grade-III
中等症:乳房が下垂し、乳頭・乳輪部が乳房下部皺と同じか1cm以内
Grade-IV
重症:乳房が下垂し、乳頭・乳輪部が乳房下部皺より1cm以上下方

【原因】
乳腺組織の肥大による真性女性化乳房は、思春期や更年期によるホルモンバランス乱れ、肝臓等の内臓系の疾患や薬剤性によるものがあります。
単なる脂肪沈着である偽性女性化乳房は、上記の異常が見られず、脂肪沈着により形態だけが女性化したものとされます。

真性女性化乳房の中でも遺伝性女性化乳房症は、エストロゲン過剰により発症します。ですから、エストロゲンの過剰産生を抑制することで発症や再発を防止できる可能性があります。(当院ではエストロゲン検査も可能となっております。)

【診断】
上記のように分類がありますが、しかしながら実際の診断には、

乳腺の肥大:乳腺そのものが肥大していて、比較的固い印象な乳房です。お饅頭が入っているように蝕知できます。
脂肪の沈着:乳房全体が柔らかく膨らんでいる場合です。乳腺との区別がなく全体的に脂肪を認めます。
また、既往歴(今までの病気やケガ)や薬物使用の内容を確認し、状況に応じて採血検査(女性ホルモン等も含みます)や画像診断(MRIやCT)を行います。片側の場合には男性の乳がんも考慮する必要があります。

【治療】
治療は、原則手術となります。

①乳輪部および乳輪周囲の肥大であれば、Grade-I、Grade-II、乳輪下切開により乳腺部を切除します。乳腺部は病理検査により乳腺であることや異常がないことを確認してきます。(保険診療・自由診療)
②乳房肥大が軽症・中等度であれば、Grade-II、Grade-III、乳房下の沈着脂肪を吸引します。(自由診療)
③乳房肥大が重度であれば、Grade-IV、乳房を切除するような手術となります。その際は、乳輪・乳頭を頭側(上方)に移動しなければなりません。(自由診療)

【女性化乳房手術のリスク】
手術ですから、デメリットであるリスクも伴います。

①乳腺切除
切除の場合、Grade-IやGrade-IIでは、乳輪下に切開線が入ります(左右それぞれ2~3cm)。乳輪が大きな方や乳輪の境目がわかりにくい方などは、切開線が僅かに白く残ってしまう場合もあります。他には、皮下出血や、非常に稀ですが場合により組織の壊死の可能性があります。これは、乳輪・乳頭部の血流を皮下出血が阻害することによると考えられます。
②乳房切除
乳房下や乳輪周囲に沿って切開線が入ります(左右それぞれ15~25cm)。長い縫合線であるため、部分的に色素沈着になってしまう可能性もあります。その場合、傷跡治療として改めて修正を行う場合もあります。
③脂肪吸引
吸引の場合、左右2か所(合計4カ所)に数mmの切開線が入ります。傷は時間と共に気にならなくなることが多いのですが、稀に肥厚性瘢痕になることもあります。その際は、傷跡治療として改めて切除術を追加することもあります。

現在、東京都内では、保険診療で女性化乳房を行っているクリニックは非常に数が少ないので、お悩みの方は、良くお調べになってから一度ご相談にいかれてみてはいかがでしょうか。

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