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目元にある黒ずみはシミ?それとも別物?肝斑やクマとシミの見分け方

シミ取り・肝斑・毛穴治療 (シミのレーザー治療)

解説 口コミ広場編集部

公開日:2019/02/05


顔のなかで最も印象的な目やその周辺は日頃からメイクやお手入れに気を使っている人は多いと思います。しかし、気がつくと目元に薄いシミのようなものが出来てしまって困ってしまう人も多いようです。とくに30歳を超えてからは「肝斑(かんぱん)」と呼ばれるシミなどができやすく、目元の黒ずみやシミはたくさんの女性にとって共通する悩ましい症状と言えます。

そこで今回は、多くの人が同じ悩みを抱えている目元の黒ずみ、シミ、肝斑、クマなどに関する特徴や原因、そしてケア方法などについて詳しく解説します。

目元にできるシミとは?

一般的に目元にできるシミには肝斑、老人性色素斑、炎症性色素沈着などの種類があります。一方で、シミとは異なるものの血行不良や皮膚のたるみなどで生じる「クマ」も目元のトラブルのひとつとして知られています。


目元にできるシミにはいくつかの種類があり、シミとは異なる特性の症状も存在することを理解する必要があるでしょう。これにより、目元のシミなどに対する正しい改善策や予防法に取り組めると言えます。


では、目元のシミと呼ばれる症状にはどのような種類があるのか、そして特徴や原因について詳しく見てみましょう。


目元にできるシミの種類別の特徴や原因

目元にできるシミの症状には以下のような種類があります。シミと混同しやすいクマも含めてご紹介します。


肝斑(かんぱん)

頬骨や目尻の周辺に沿うようにして左右対で現れるシミです。左右対称であることが最大の特徴ですが、シミの現れ方によっては紫外線が原因で生じる老人性色素斑(日光黒子)と見分けがつきにくいこともあります。

見た目の特徴としては、シミの輪郭が明確でないという事や、広い範囲で薄い褐色をしているという特徴があるため、一ヶ所にポツンと、輪郭がくっきりしたシミが表れた場合は老人性色素斑、の一部分がぼんやりと黒ずむような形でシミが表れた場合は肝斑の可能性が高いと言えます。


肝斑の明確な原因は特定されていませんが、肝斑は30歳から40歳代の女性に発生する確率が高く、逆に45歳以上の更年期から高齢期、特に閉経後にかけては発症する可能性は低くなるなどの特徴から、女性ホルモンとの関係性が強いと考えられています。

直接的な原因としては主に妊娠や出産、ピルの服用、ストレスによるホルモンバランスの悪化などが原因で、それまで肝斑が無かった人もこうした要因によりホルモンバランスが崩れる事で肝斑が発生するケースが多くあります。


肝斑治療の注意点

肝斑は老人性色素斑や炎症性色素沈着と混同しやすいシミですが、とくにレーザー治療を受ける際は注意が必要です。その理由として、肝斑はホルモンバランスの影響によって肌の奥深くに引き起こされている炎症が一つの原因とも考えられており、レーザー治療のように強い刺激が肌に加わると、症状がかえって悪化してしまう場合があるためです。

肝斑に有効なレーザー治療としてレーザートーニングという手法もありますが、通常のシミ治療に利用されるようなレーザーは逆効果となる可能性が高いので注意しましょう。

ただし、シミのレーザー治療を受ける際は事前に医師による診察があるため、肝斑と他のシミの症状を混同してしまう可能性は少ないといえます。間違えた治療とならないように、信頼できる医師を見つける事が大切です。


老人性色素斑(日光黒子)

目元にできる、いわゆる「シミ」としてよく知られた症状です。薄い褐色から次第に茶色や濃い茶色に変化する傾向があり、シミの輪郭が明確なことが特徴です。目元以外に、おでこや手の甲といった日光にあたりやすく紫外線の影響を受けやすい部分でよく発生します。

肝斑と老人性色素斑の二つがシミの中でも特に多く、シミの90%以上はこのどちらかのシミに分類されます。

目元や目尻にできた場合は肝斑など他のシミと混同しやすいため、それぞれの特徴を知っておくことが大切です。


老人性色素斑になる原因は、紫外線を受けた肌内部で過剰に生成されたメラニンが、ターンオーバーの乱れなどにより正常に排出されなくなり、滞留して色素沈着を起こすことです。

原因が明確なため、紫外線対策でメラニンの生成を抑制し、肌のターンオーバーを正常化させてメラニンの滞留を防ぐことで対策できる症状です。


強い紫外線を浴びすぎると自然と消えないシミになる

紫外線の刺激によって作られるメラニン色素は、基本的に肌のターンオーバーが行われる表皮層に作られるため、時間経過とともに垢となって剥がれ落ちていきます。

しかし、強い紫外線を浴びすぎた場合はこの限りではなく、紫外線によって表皮層と真皮層を隔てる「基底膜」という組織に穴が開いてしまうと、メラニン組織がターンオーバーの行われない真皮層に入ってしまう場合があります。

真皮層に入ったメラニン色素は、ターンオーバーによって自然と排出される事がなくなるため、自然と薄くならずに残り続ける事になり、解消するためにはレーザーによるメラニン色素の破壊などが必要となります。

老人性色素斑は紫外線による肌のダメージが原因となるものですが、若くても強すぎる紫外線を浴びると上記のような流れでシミが出来てしまうため、老人性とはいいますが若年層にも発生し得る症状のため、紫外線ケアは若い内から十分に行いましょう


炎症性色素沈着

目元にできるシミの原因のひとつが炎症性色素沈着です。名称の通り、肌が炎症を起こした後に引き起こされる症状で、炎症の痕に合った大きさで茶褐色や黒色など様々な色や形があります。

肝斑や老人性色素斑とは異なり、大半は自然に改善していくことが特徴です。ただし、ターンオーバーの周期が長くなる30歳代以降は、全快までに3ヶ月から半年ほどかかるとされています。


炎症性色素沈着は主にニキビ、切り傷、虫刺され、クレンジングや洗顔での強い摩擦など外部から刺激を受けて、肌がダメージを受けて炎症を引き起こすことが原因です。シミができるメカニズムは老人性色素斑と同じでメラニンが関与していますが、紫外線による刺激ではなく日常的な肌への刺激が根本的な原因となります。


目の隈(クマ)

目元のクマは厳密に言うとシミとは別物です。しかし、クマの種類によっては色素沈着が原因の場合があるため、シミと同一のものもあります。

クマの種類は大きく分けて血行不良が原因の青色のクマ、皮膚のたるみによって生じる影が原因の黒色のクマの他に、色素沈着が原因の茶色のクマがあります。茶色のクマは、眼窩(がんか)と呼ばれる部分に茶色のぼやけた黒ずみが見えるのが特徴です。


一般的に茶色のクマは目を擦る行為やメイクなどの摩擦によって生じる刺激でメラニンが生成されて出来るとされています。マッサージやトレーニングなどでは解消できません。


一方、血行不良によって目の下が青黒くなるクマはマッサージによる血行促進が有効で、窪みによる黒クマは眼輪筋のトレーニングなどで改善出来るなど、クマの種類によっても改善方法が異なります。


このように、目元にできるシミには肝斑、老人性色素斑、炎症性色素沈着、クマなどの種類があり、それぞれを見分けて最適な対処を行う事が、解消のために大切なポイントとなります。


目元のシミを予防する方法

前述のように目元のシミにはいくつかの種類がありますが、これらに共通して出来る予防法があります。


紫外線対策

目元にシミが出来ることを防ぐには紫外線対策が必須です。とくに目の周辺は皮膚の厚みがおおよそ0.02ミリという薄さのため、紫外線に対する肌のバリア機能も薄く、紫外線の影響を受けやすいとされています。外出時の日焼け止め、サングラス、帽子が効果的です。


十分な保湿ケア

目元が乾燥すると肌バリア機能が低下します。バリア機能が低下すると、肌はわずかな刺激でもメラニンを多く分泌して肌を守ろうとするため、メラニンの大量分泌によって色素沈着のリスクが高まります。

スキンケアの基本は保湿からと言われますが、保湿は刺激に強い健康的な肌を作るうえで基本的な対策と言えます。


ターンオーバーの正常化を促進

メラニンが生成されることは体の防御反応のためやむを得ませんが、問題はメラニンが肌に滞留して残り続けてしまうことです。滞留させないためには肌の新陳代謝であるターンオーバーが不可欠です。

肌のターンオーバーは加齢によって遅くなる他、睡眠不足や全身の代謝機能の低下、ターンオーバーに必要な栄養素の摂取不足などによって乱れやすくなるため、1日7時間以上の睡眠、1日30分以上の運動、タンパク源である魚、肉、豆類、卵に加えて緑黄色野菜も含めたバランスがとれた食事を心がけましょう。


シミ予防に有効な成分や栄養素の摂取

老人性色素斑や炎症性色素沈着、クマなどの色素沈着によるシミにはビタミンCやビタミンE、ビタミンA、リコピンなどの抗酸化作用がある栄養素が効果的とされています。特にリコピンなどは強力な抗酸化作用をもち、リコピンが豊富に含まれたトマトは食べる日焼け止めと言われる事もあります。

また、シミの中でも肝斑には色素沈着抑制効果があるトラネキサム酸が有効で、その効果は厚生労働省にも認められています。トラネキサム酸が配合された医薬品は皮膚科などでの処方の他、ドラッグストアで販売されている商品でもありますので、肝斑でお悩みの方は是非一度お試し下さい。


目元のシミ解消法

目元にシミができてしまった場合、シミの症状に合わせて塗布薬やレーザー治療など様々な治療法があります。


まずは皮膚科で診察

目元に出来るシミは、自分ではどの症状に該当するのかを判断できないこともあります。その結果、良かれと思って試したスキンケアが逆効果を生む可能性も否定できません。そのため、まずはご自身の症状が何であるかを明確にする必要があります。


まずは、皮膚科に訪れてシミの部分がどのような症状で、どのような対策が必要なのかを尋ねましょう。仮に、すでに塗布薬などを使って対策をしているような場合は、それらを持参して医師に有効性を確認してもらうこともおすすめです。


医師からの一方的な通知を受けるのではなく、これまでの経緯や実践しているケア方法などの情報を伝えることで医師も適切な判断をしやすくなります。


外用塗布薬

シミの解消に有効な成分が含まれている薬を塗布することで解消する方法です。なかでも、肌の漂白剤と呼ばれるハイドロキノンが含まれている塗布薬が広く知られています。医師によって処方されるものは市販製品よりもハイドロキノンの濃度が濃いため効果が高いとされています。


また、ビタミンA誘導体のトレチノインが配合されているものも有効で、ターンオーバーを促進してメラニンの排出を促します。ハイドロキノンとトレチノインはシミを解消する薬の代表的な成分として覚えておくといいでしょう。


塗布薬の注意点としてはハイドロキノンなどの利用による肌への刺激があります。ハイドロキノンはシミの解消に効果がある反面で、刺激が強く敏感肌の人は赤みや痒みが生じるリスクがあります。そのため、ハイドロキノンを使用する場合は、医師の診察の元で利用を開始するか、市販品を利用する場合はまずは濃度が2パーセント未満のものから試してみるなど、いきなり高濃度のものを利用しないことをおすすめします。


ケミカルピーリング

目元に限らずシミが出来る原因のひとつがターンオーバーの乱れ(遅れ)によって、メラニン色素が含まれた角質が肌に残り続けるようになる事です。

ケミカルピールングは酸性の薬品を使って肌の角質を溶かすようにして剥がす行為で、これにより、メラニン色素が含まれる古い角質が強制的に剥がれるため、シミやくすみ、黒ずみなどが解消される効果があります。

また、古い角質を剥がすと肌がバリア機能を維持するために活性化し、ターンオーバーが促進されてシミの無いキレイな肌に入れ替わっていくようになります。


塗布薬での効果が現れない時や、レーザー治療に抵抗がある人に向いているシミの解消法です。医療機関やエステサロンで受けられますが、医療機関で使用される薬剤は濃度が高いため効果が得やすく、またトラブルなどの際に安全な対応も出来るため安心して利用する事ができます。


レーザー治療

シミの中でも、老人性色素斑などに対して最も効果が高い治療がレーザー治療です。ただし、シミの解消には最も効果的ですが、コストや時間などの犠牲が生じるのも事実です。

シミの原因となっているメラニン色素が滞留した肌細胞をレーザーの熱によって破壊。破壊された細胞はかさぶたとなって1~2週間程度で剥がれ落ちるため、1~数回程度のレーザー照射でシミをキレイに解消する事が可能です。


肝斑もレーザーにより治療が可能に

これまで肝斑には向いていないとされていたレーザー治療ですが、近年では肝斑にも効果的とされる「レーザートーニング」という手法が開発され、治療が可能になってきています。

レーザートーニングとは従来のレーザー治療のように強いレーザーを集中して当てるのではなく、弱く細いレーザーを繰り返し照射する事で、肌への強い刺激を抑えてメラニン色素を解消していくものです。

レーザーの刺激が弱い分、治療には回数が必要となりますが、刺激に敏感な肝斑でもレーザートーニングによって治療を行う事が可能となりました。


ただし肝斑は今出来ているシミをレーザーで除去しても、ホルモンバランスの乱れなどによって新しくシミが出来てしまうものなので、根本的な解消のためにはトラネキサム酸などによる体の内部からのケアも平行して行い続ける必要があります。


このように目元のシミを解消するためにはいくつかの方法があり、段階的に試すことが出来ます。まずは、シミの症状を正しく理解することが重要ですので、自己流で解消法を試す前に皮膚科に相談しましょう。


まとめ

目元に出来る黒ずみやシミは、肝斑やクマなどの症状であることがほとんどですが、実際に正しく見分けるには医師による診察が不可欠です。それにより、正しい治療法や予防法が導き出されますので、まずはご自身の症状を特定することが先決と言えます。

自分自身の症状さえはっきりわかってしまえば、正しいケア方法によってすぐに解消していく事ができますので、まずは一度シミ治療に詳しい医師へ相談してみてください。

  ドクターインタビュー


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